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「インスタ映え」という用語と行為が流行を越えたと思う。
この意味の持つ問題は相当深いだろう。
写り込みばかりに視点が行く意識問題もあるが、これが情報の渦に巻き込まれ、人に見せようとして意識した画像ばかりを見せつけられる日々が、人間にどんな影響を与えるのか。
個人の行為はともかく、映像を収入の糧にしようとする者や組織は、過去データとしては出来上がったもの(有名になった画像やシーン)ばかりを使いう傾向も強まろう。
視覚情報の拡大と拡散は、あらゆる事象を考慮も無く受任し、視覚が生み出すものに、判断の主体性や自分で思索する状況を消し去る可能性も考えられる。
視覚空間の拡散は、現代アートの無責任事情を表していると思える。