しばし思い出に浸る

それにしても、カルロス・ゴーン氏の延命は続く


世界的な激変があちこちに。


トランプと金正恩間の危険な駆け引きは周知の通り。
中国政府が2035年までに、北京近辺に東京都ほどの巨大な規模の自動運転車の都市を造る、と発表している(日経新聞5/20)。ここでは自動車はほとんど地下に移される。(余談メモだが、この記事を活かして、現在進行中の東京環状4号線港区白金台地区開発計画に、関わる協議会へ向けて提案書をい提出した)。
EUが、個人データの新規制を5/25に施行した。欧州の消費者や従業員などの個人データを保有したり域外に持ち出したりする企業に厳重な保護体制の整備を求めている(日経新聞5/24)。日本企業の8割が対応未了とのこと。「何を個人情報とすべきか特定が難しい」という企業担当者も少なくないらしい。ここに、文化としての個人情報の価値評価の落差が出ていると思われるが、巨額制裁金リスクが待っていることを考えれば、国内企業も焦らずにはいられない。団体活動をしていた時に、個人情報をいかに保護するかと考え、応急の対応を考えたが(「契約と報酬のガイドライン」(社)日本インダストリアル・デザイナー協会)、今になってみると、今こそEUルールを評価再検討する時期なのだと思われる。
身近かな所では、日産と三菱が近いうちにフランス車になるかも、と言う (週刊ポスト6/1号:「ビジネス新大陸」の歩き方、「『日産・ルノー経営統合説』浮上で問われる重大疑問」大前研一)。
大前さんとは別荘設計などで縁があるが、普段、このような記事は読むタイミングがない。偶然、待ち時間があって、このことを知った。詳細は省くし、この経過についての専門家でもないので巧くは説明できないが、フランス政府が底辺で動いており、ゴーン会長を取り込み始めたようなのだ。日産・ルノーのCEOを退職後、フランス政府の要職に就いたり、大きな勲章を貰ったりということで日本車を捨てないでほしい(主な株主がルノーなどフランス系になるという意味)。
そう言えば、ゴーン氏が日産の社長だった時代に、セミナーに来て頂いたことがあった。上述の団体の理事長をしていた頃の事だ。多くの聴衆が集まってくれ、一方でメディアの素早い対応と影響力に感心したものだ。(2002年平成14年10月開催)
日本車への愛を忘れないで欲しい。

こう見ると当時のちよっと、にやけた自信過剰な自分が嫌だが、日産デザイン部(中心は左側に写っている中村史郎さん)もゴーン氏もよく協力してくれたものだと感謝している。プロダクトデザインが日本の未来を担うと予感させた、ある意味での純粋な黄金時代だった、と言えるのかもしれない。




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