「日本には文化をサポートする政治家がいない」
言われてみれば、そうか、と思う人も多いとは思うが、この年になって改めて実感を持ってこの言葉を感じている。
フランスにいたアンドレ・マルロー文化相に感謝する題の絵を描いた中国人画家(名前はど忘れ、ゲオ・ワーナーとかだったか)の新聞記事を見て、思い出したことである。
ついでだが、もう一つある。「東大とは何だ」ということ。
やたら東大を評価する著書が出てきたので、一言いいたい。これも受験校で周辺を見てきたことが批判精神を生んでいる。
何を言っても現状ではどうしようも無い。しかし、どこかで、このことをしっかり言って行かねばならない。とりあえずは、今、自分が中心になってまとめ、連載中の日本建築家協会の機関誌(関東甲信越支部)Bulletin の原稿「日本型規制社会と知的生産」の終りにこのことを言っておこう。