フィードバック

【日記】

書いて言い切れない辛さ。自分の本職ではないことに引き回される苦しみ。



文章は書かれても読まれない。これがクリエイターの鉄則だ、と言う者がいる。作品があって始めて、どんな考えなんだろうとなる、と言うわけ。
あまりにも凡俗な発言だが、表面的な真実でもある。それは承知。それだから、その上で書いてきた。
しかしそこには、いくら作品を創っても社会との繋がり(デザイン・建築設計業界でなく日本社会のこと!)が見えないのに腹を立てて言葉でのコミュニケーションを続けているということへの理解がない。
でも、そろそろ方向転換、というより意識のフィードバックの時期に来たようだ。


一般に何か書くのは何故か。これも問題だ。人は何か伝えたいからだろうが、それは多くの場合、死と孤独からの忘却のためだけでしかないのではないか。
凡人が書く多くのことは、すでにどこかで誰かが語っている場合が多いだろう。そんなこといくら書いても時間の無駄だ。


本当に言いたいこと、しかも本当に人の間で求められ感激させるもの、新しい発見、そのようなことでなければ、僕自身もう言いたくない、という気持ちにも襲われている。つまらない言説を書いていると、紙面が膠着した砂砂利のまき散らしのようにに見えてくる。こうなれば、鉛筆画でもいいから、絵の方がまだましだ、という気持ちになってくる。