2011-01-01から1年間の記事一覧

当面の心境

【情報】なかなか内容に入れない 3・11以降、日本はある山から下り坂に入ったような気になっていた。 実は、下りではなく、登リでもなく、霧の中に入ったのかもしれない。 この一年は日本の現代史の中でも、大きな曲がり角を記録した年だった。何らかの仕方…

4氏と流れて

【情報】 建築家協会住宅部会の忘年会。毎年、おいしいワインと牛の足を削って食べるサラミが出る。もっともサイドディッシュは食事になるようなものではない。 遅れたが、駆けつける。 終わって、鈴木、加藤、成川、中野の4氏と流れて近くのレストランに。…

月を見て、来年こそは

【情報】 今夜11時半に見た月食は凄い。 素晴らしい快晴の夜空のちょうど中天に、肉眼で見る月が本当に影のついたボール状に映っていて、今にも地上に落ちて来そう。本当に素晴らしい! この月に人類が行ったのかと、改めて科学と物理的な距離についての想…

自己満足が増やすゴミ

【論】 埋もれてゆく作品の行方 われわれが、絵(タブローと言っておくべきか)を描こうとする時に陥る欠点は、旨くは描けるという自信が邪魔して、どうしてもリアルな対象描写に陥りかねないことだ。見る方もあるレベルまでは、見える仕方がリアルさに勝手…

言葉での表現は難しい

【考え】 文才が無いのに、言葉で言おうとする難渋 難しいのはわかっているが、なかなか書けない。一応仕上げた草稿の見直しのことである。 「言いたいこと」のめどはついてきたが、なかなか言葉にならない。「言いたいこと」を的確な言葉にして浮かび上がら…

白山行きと文化学院大学講義

【情報】 白山行き 行って帰って来ると、初めて懐かしい気持ちになる。 裏ニッポン、特にこの白山(はくさん)市(松任市を中心に市町村合併を行い白山市になった)の辺りは、長い間、工作機械メーカーのコンサルタントだったこともあって、十分知っているつ…

年の瀬に向かって

【情報】 一つの峠に来たという感触がある。 著作草稿もほぼあがったが、出版先を探す仕事がある。 中国の仕事は現在、止まっている。国の投資規制が広がったよう。 イタリアが経済不況なので、持てる能力(語学や土地勘)の発揮場所はアジアでしか探せない…

「建築基本法」の行方

【情報】一般にも知ってもらう必要がある「建築基本法」 いろいろのことが判ってきた、というより繋がってきた。昨日「建築基本法」の話し合いがあった。(衆議員第一議員会館ホール) 馬淵澄夫元国土交通大臣が出席。ご本人が推進役の中心人物であることが…

近況報告

【情報】 昔、どこかで書いたが、アンドレ・ジイドの日記に「日々の感動が複雑になって、なかなか書けない」というような下りがあった。そのころはそんなものか、と思っていたが、今は他人ごとではない。 つまらないようなこと、でも大きいことが日常を仕切…

チェクラ著「反建築」からの話

昨夜、イタリア文化会館でフランコ・ラ・チェクラ著「反建築」の出版記念シンポジュウムがあった。 ハディッド、フクサス、カラトラーヴァ、ピアノなど、俗に言う最近のスーパースター建築家を徹底的にこき下ろした書だが、当然、誰かが言ってよいことだった…

世界建築会議(UIA2050)に参加して

(ここにいつも【情報】と書くと何か、何かデータ・コントロールで同じブログ内容にされるのだろうか)。 苦難のUIA大会だったが・・・ ブログを書いている時間がなかなか取れなくなってきた。 この大会の開催は、3・11もあったりして、開催が危ぶまれて…

近況報告・セミナー案内・野老さんのこと・スケッチ展

【情報】 ●11月9日になっての記録追記あり 一カ月のブログ不在、申し訳ありません。 予告なく夏休みを頂きました。 と言いますか、この一カ月に休暇での出入り以外にいろいろのことがあり、書く余裕もなかったというのが実情でした。 一番のことは、長く…

妻は残る

【日記】 後記あり 建築家の妻って、どんな人? 野老(ところ)さん自身が設計したキリスト教会(以下*1)で行った集会(*2)での高橋てい一さんの話ぶりは印象に残る―われわれのJIA港地域会の代表だった野老さんは、しばらく前に亡くなられた。その…

仲間の死

【情報】建築家協会港地域会でご一緒してきた、野老(ところ)正昭さんが亡くなられました(6月14日)。 野老さんはここ数年、港区の建築行政のありかたや景観について、建築家としての意見や行動を率先して示されてきました。 このことで建築家に対する…

文章力の無さの苦痛

【日記】 ブログ空きの言いわけ 驚くことだが、ちょっと休んだつもりが16日間も書いてないことになった。 我々の仕事は文章を書くことが本業ではないために、出版用と称して毎日すこしでも文章をいじることは並大抵の努力ではない。 こうして、毎日原稿い…

デザインに何が出来るか

【日記】 デザインに何が出来るか。 毎日考えているテーマです。 震災後が長くなるにつれ、だんだん深刻度が増しています。

XDJK@ 見えるエコに

( @表記の前に、ABCの英字記号がつきましたが、これは当方での分類上の記号です。気にされずにお願いいたします ) 【論】 エコは膨大な分野に関わる未確認物体のようなもの エコ・自転車・ローテク ヨーロッパに見るサイクルロード・レースを楽しんだこ…

EG@既に取り上げていた後藤新平

*【情報】 後藤新平と明治の羨ましい人材登用 このブログの2007年5月24日付けで、すでに後藤新平のことを書いていた。 昨夜から、過去のブログをチラチラめくっていて発見した。 東日本大震災でにわかに話題になっているが、後藤新平は現在の東京の原型…

@でまずチェック「大変革期のクリエイター証言」

【情報】 ●●6月25日追記:ABC表記について @マークで、過去ブログをまずチェックし始めます。 「大変革期におけるあるクリエイターの証言」 ちょっと、大仰だが、実感としてはこのようなタイトルになる。 こういうテーマで、これまでのこのブログを編…

忘れた青春の瑞々しさ

【情報】 ●「青春」への参考追記あり。最後尾参照。 自分が忘れたのか、青春の瑞々しさ 私の高校時代に、「我が青春のマリアンヌ」を見た教師が、「あの年になって、こんな瑞々しい映画が創れるのは凄いことだ」と、監督のジュリアン・デビビュエのことを言…

B@学生や一般人への講演の背景

【論・情報】 今、デザイン学生や、デザインに関心を持つ一般人に講演する内容について思いを巡らせている。 なぜ学生中心への講義・講演で、これほど注意が必要なのかといえば、彼我の落差をどう埋めるかについて、細心の注意が必要だからだ。 簡単に言えば…

E@「現職議員を選ばない」続き

【論?】 ●以下、11日追記 なぜ現職議員(そして、そこから選ばれる閣僚たち)が問題なのか 本当の問題は、閣僚が官僚をうまく使いこなす、言葉が悪ければうまく活かすことにある。 そのためには、閣僚が官僚より知恵がなければならない。 それが現実は逆…

次の国会議員選挙では現職議員には投票しない運動

【論?】デザイナー・建築家でも政治論議を始める時になってしまった。 我々に何が出来るというのか。 この状態は、今の時代に軍部がいないことで、無意識だろうが却っていい気になっているが、戦争前の2大政党間の政権争いによる短命内閣の歴史と似すぎてい…

佐野洋子のこと

【情報】 ●出典追記あり最近、売れている女流エッセイストは僕の親友の親友だった。 佐野洋子と聞いても誰のことかと、ここ数年聞き流してきたが、昨日、大変な事が判った。 追悼特集が出て名前が出ているので、秘密ではないと思い、まずは断りもしないで書…

D@不満のように取られても言わざるを得ない職能

【 情報・論 】 ●後日追記:5月29日 ●●30日 ●以下の原稿は機関誌のゲラになった。 しかし、この激越調は真面目に協会活動をしている人たちの心理を逆なでするものだろう。注意してくれた仲間もいる。 結果的に、このくだりは掲載を断念し、開催したセミ…

ブラジル 未知の国  Brasil,country of unk

【情報】(記憶をたどって、少しでも分け入りたい―追記の旅)●●5月15日●●●5月22日 ●●●●6月13日 ●●●●●6月19日 ●●●●●●6月24日 ブラジルってどんな国? それは物理的に遠い、遠い国だった。 成田からヒューストンまで13時間あまり、ついで乗り…

20日と24日の当記述に関係して

【情報】 20日と24日の当記述に関係して、新しい情報を 昨夜の「朝生」、全部は見れなかったが、震災復興構想会議のメンバー選任の話題がおもしろかった。 あのメンバーは、役人に逆らわない人たちを選んで構成したものだということが見え見え、との意見…

その後の思い

【論・主張】 震災復興会議に絡めて 書いてしまったことは本意としても、言うべきでない的外れのことを言ったと取られかねない。 20日に書いてしまったこと(「安藤さん、『そろそろ』いい加減にしてよ」)も、やはり一般には誰も意識していないような土俵…

世界はますます狭く、日本は追い込められて

【論】 安藤さん、「そろそろ」いい加減にしてよ 震災復興構想会議とかの議長代理に安藤忠雄氏がなったと、今日、聞いた。 ちょうどBSフジテレビの「プライムニュース」に出演していたので、途中からだが彼の意見を聞くことが出来た。 「鎮魂の森」を主題…

原発は人間存在を根本から揺する

【論】 原発は人間存在を根本から揺する 何でこんなに原発のことが気になるんだろう 今まで、これほど原発のことに意識がなかったことを考えると、これはいい兆候なのか、どうか。かといって、自分が原発の専門家になるわけではない しかし、効果があるのか…