2014-01-01から1年間の記事一覧

年の終わりに

【日記】今年も終わった。 やたらといろいろのことがったが、私事では義母を取り巻く変化に振り回された一年だった。 人生はやりたいことだけやれるなどと言うわけにはいかない。雑事といってよいことに取り巻かれている。 こういう中で、50年、100年、…

フェイスブックの「いいね」が気に入らない

【日記】 時間があったので、フェイスブックを覗く。 ちょうど、親しい藤本英子さん、南條洋雄さんがアップデートしていたこともある。お二人とも建築、デザイン界では著名人。 藤本さんとは過日、日本デザイン学会デザイン部会の忘年会で会って話したが、こ…

ニュー世代と情緒

【日記】年の終わりに何か総ざらいをしている自分を感じている。 過日、JIDAフォーラム「デザイン思考のオモイ」という集まりで話した takram design engineering の渡邊康太郎君が面白かった。 息子と同世代の29才。この世代に期待することは大きい。 慶…

フィードバック

【日記】書いて言い切れない辛さ。自分の本職ではないことに引き回される苦しみ。 文章は書かれても読まれない。これがクリエイターの鉄則だ、と言う者がいる。作品があって始めて、どんな考えなんだろうとなる、と言うわけ。 あまりにも凡俗な発言だが、表…

【日記】 新しい考え方を得た。というより待っていた確認要件が得られた気持ちになった。 去る12日に記した「Designを二元化せよ」の内容拡充に関わる展開である。 ・

【日記】 19日になって書いているが、14日に何か書きたいことがあって開いたが時間に追われてできなかった。今となると何が言いたかったのか、たくさんある中で不明。 ・

Designを二元化せよ 

【急なご案内】 明日13日(土)午後2時より、建築家協会JIA館「建築家クラブ」にて 同港地域会主催、「癒され元気になる建築・都市とは何か」 の気楽なトークセッションが行われます。パネリスト:今井均、連健夫、田口知子、それに私です。お時間があれ…

磯崎新の後はいない

【論】 磯崎新(いそざきあらた)は1931年大分県生まれの83才。東大から丹下健三事務所を経て独立、現在も活躍する建築家。My opinion about Arata Isozaki, architect. 磯崎新の後はいない 青山通りは地下鉄外苑前辺りから千駄ヶ谷に抜ける道にあるワタリ…

「モリスと現代日本の事情

【日記】 「社会の変革なくしては芸術の再生は不可能だ」 ウイリアム・モリス 日本デザイン協会という団体がある、と他人事のような言い方はすべきでないですが…。 どこかですでにご紹介していると思いますが (後記: なんと、このブログのほとんど出発点とな…

ザハ・ハディッド

【日記】「カタチだけ」に賭ける命 一般の人なら、この展覧会を見たら驚くだろう。 「え? これが建築?」と。 今、東京オペラシティで開催中の「ザハ・ハディッド展」のことだ。念のために言うと、これは人の名前で、この人はイラクはバクダッド出身の女性…

実感できないままの被災地の現実

【日記】●追記あり:30日● ●●さらに追加あり:12月8日●●知りえない実感の世界を知る さる食事会の夜の話。 各界のキャリアマンが20人くらい集まって、自分の話をする。 聞いていて、どうしてもここに書いておきたくなった話があった。 東日本の被災地…

また藤原正彦氏の意見から

【日記】 見えてくる「怒り」の本質 ノーベル賞受賞者の人格についての意見に思うこと この前に書いたことと関係するが、引き続き難しい問題を。 前の週で見ていた「週刊新潮」11月20日44号に出ていたこと。 例の青色ダイオードでノーベル賞を貰った中村修二…

折り合いのつかない深い溝なのか

【日記的論】 ●●●文中このマークのある部分の「論文発表」の内容を、12月12日の本ブログに 「Designを二元化せよ」としてアップしています。 そうか、そんなに溝は深かったのか。 愚痴は言いたくないけれど・・・ 閉塞状況を変革させるための暴発なんて認め…

ある職業への国の定期講習

【日記】周到に準備された、「安全・安心・確実のための保全システムへの恭順を要求する必罰法規」受容審査 建築家協会の年次報告会の場だったか、出江寛さんが言っていたが、「この年になって、何を聞こうとするのか。時間も無くなってあくせくしてしまった…

宇沢弘文氏のこと

「社会的共通資本」への視線 最近、亡くなられた宇沢弘文さんのことでは、記録しておきたいと思っていた。 今夜、NHK19:30から30分だけ特集があって、本ブログでのメモとしてもタイミングかと思った。 実は、親戚筋の縁ということでもあったのだろうが、…

観光ガイドブックにも日本人らしさが

【日記】 昨夜聞いた、観光ガイドブックに国際色あり、は面白かった。 「地球の歩き方」の出版社々長の話を聞いた。 端的に言うと、日本の読者はデータが具体的で詳細でないと満足しない。ここで何をする(トイレの場所まで教える)、何をしてはいけないとま…

 いろいろのことがあって・・・

【日記】 いろいろのことがあって・・・「次の人生」の生活設計を始めなければならないが、大事に聞こえるか 書きたいこと、書かない方がいいのかもしれないこと、どうすればいいか、すぐには決まらないことが多すぎて・・・ 誰にも起こっていることだろうが…

リスポンに誘われて

【日記】 ――永遠と喪失の狭間で―― 理屈っぽい話は置いておいて…映画の話をしよう―2 ここまでは先週のイントロと同じ。意図的に映画続きとしたかったのでそうした。 今回は「リスボンに誘われて」で、同じ東急ル・シネマでの上映。「グレート・ビューティー…

グレート・ビューティー(追憶のローマ)

【日記】 ――永遠と喪失の狭間で―― 理屈っぽい話は置いておいて…映画の話をしよう。 映像の勝利! 言葉だけではとても伝えられない世界がここにある。ロベルト・ロッセリーニ、ルキーノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニ… 想い出すだけでも映像に振り…

育たなかった中産階級

【論】 ここしばらく旧著をひも解いている。そこからの想いを綴ろう。 われわれの日常にあまりにも関わってくる「あれ駄目、これ駄目」「ああしろ、こうしろ」「こうしないと、こうなるよ」。 振り回される日常は、大中企業社員のように組織活動の一部を受け…

「これ、面白いわよ!」

【日記】 結局、日本を駄目にするメディアの問題とは、カネと食い物の恨みかよ 週刊誌を見た家内からの情報。 「何が」と問えば、従軍慰安婦、中韓、朝日の謝罪の背景などをつなげて西原理恵子が描いた、「週間新潮」(2014/9/25号)の最後にある漫画(vol,2…

神田順先生より:モリスに学ぶものは何か

【日記・論】神田順先生のコメントを頂いた。 「ウィリアム・モリスと現代」トークを終えて 去る19日に、このトーク・イベントを開催。自分でもわからないモリスを勝手ながら飲み込んで、質問や意見というかたちで、モリス研究の権威、川端康雄教授と話し…

現代美術の行き詰まり

【日記】 補記:2015/02/22よくぞ、大真面目に報道してくれたものだ。 夜、8時からのNHK「日曜美術館」(再放送らしい)を見る。その印象である。決して悪い意味ではないが、実に複雑な気持ちなのだ。後を続けて頂こう。 韓国の現代作家で、現在日本在住…

建築家に何が出来るのか

【論】 (仮原稿のまま記載してしまい、申し訳ありませんでした。以下に決定稿?を転載致します) 「Designを二元化せよ」 建築家の話は、一般には判りにくい。また、関心も持たれにくい。 「お家に帰れば〜積水ハウス〜」なんて言ってくれて初めて、「あ、…

「東京デザイナーズ・ウィーク」

【日記】雑念小話 一昨夜だったか真夜中に、「東京デザイナーズ・ウィーク」のテレビ番組が放映されていた。 例によって、というか、この方面にどんどん顔出ししている茂木健一郎が司会して、若手クリエイター、ダンサー(?)などと雑談していた。 別に悪い…

建築の「根本」を見つめ直す

【日記】ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の紹介 上記「建築の・・・を見つめ直す」は最近、従軍慰安婦問題でとみに評判の悪い朝日新聞の8月27日水曜夕刊版、大西記者の記事タイトルだ。 美術展と建築展を毎年交互開く、この展覧会を見てきた印象だが、…

「色即是空」を考える

休暇中に空想めいたことを考えたが・・・ 素人なりに「色即是空」を考える 1970年代の高度成長期をサラリーマンや自営業で必死に生きてきた者にとっては、より生産性の高い目標を掲げ、そこに向って邁進するというのが当然の論理のように感じてきたと言…

工芸科が主力となるか―芸大の今

【日記】 (20日に追記補談あり) 何とも言えない芸大の「ショウ」を見学した。 難しい時代の難しい大学である。 お盆休みは観光地のどこにも行かないという家内の都合と希望で、久しぶりに日本橋三越本店に行った。普段は縁がないが、ちょうどこの日に芸…

20万回と知って

【全く内容とは別の記録: 本日(土)午後、このブログを開いてみたら、ページ・ビューが20万回を100通ほど越えていた。もちろん、リピーターのかたが多いのでしょうが、感謝しています。硬い内容と文字ばかりなので、大きく読者が増えることは考えにく…

ファッションを下流に見る眼

【論】 8月16日に追記。 ファッションはなぜ芸術的に低くみられるのか 20140809 同じデザインでも、ファッションを下流に見る眼がある、という。 そういえば、普段あまり気にしていないことなのに、気がついて考え出すと、なぜなのかよくわからないことの…