突然に新年のご挨拶

新年おめでとうございます。


このブログでは突然のご挨拶ですが、私がもっぱら使うはずのコンピュータからの発信ではありません。
修理依頼の機械は戻って来ているのですがソフトが入っていず、7日頃にインストールや、ラン環境を見てくれる人が来ないと、素人にはどうしてよいか判らないのです。
新年早々からですが、電気に弱いことをいいことに言うつもりはないのですが、コンピュータのブラック・ボックス化と難解で専門用語のカタカナ説明には大きな問題を感じています。
事務所のスタッフが使ってきたパソコンからもブログの打ち込みも出来ると知ったのは、何と修理に出して数週間たった最近のことです。
恥ずかしいことでもあり、このような認識レベルで仕事をしているのですから、いかにネット社会から落ちこぼれているかが感じられ、暗澹たるものがあります。

ということで、本日だけ、中間報告的に新年の感想をお伝えします。


極めて明確になったのですが、100年に一度とかいう経済不況状態はもろに当事務所にもかぶって来ています。
正直の所、ブログなど書いている余裕など無いというべきです。
この先、3ヶ月、半年後、1年後がどうなるのか、私にはわかりません。
しかし、そういう状況だからこそ、新しい時代と組織、考え方を提示してゆく必要があるのでしょう。
そう思って、不安を押し隠して日常業務を進めているだけです。

この不況状態は漠然と長い間、予感のうちにありました。

昨夜は「朝まで生テレビ」を見てしまい、自殺願望者まで出始めているという緊迫した世情を実感し、そこからの対応策が多く論じられていたのですが、やはり政治の貧困を感じざるを得ませんでした。
政策施行に既得権を持ちそれを維持、拡大しようとする官僚と、彼らに教えて貰うしかない利権指向で大志のない政治家たち、同じ利権を生かして事業拡大を考える経済界、すなわち大企業のリーダーたち(もちろん官僚にしろ、政治家にしろ、それぞれ、全部がそうだというわけではありませんが、例えば財界人の御手洗経団連会長の今回の行動には疑問を感じています)、更には御用学者もいることだろうから、このような「結果異床同夢」で出来上がっている「既得権益維持集団」を解きほぐさない限り、日本は変えられない。その実行力は政治にある、ところがそういう問題に対する具体的な政策提案を出来るのはともかくも、改革を実行出来そうな政治家、あるいはそのグループがほとんど見当たらないということです。
他方では日本人自身が、政治を「自分の一票の結果」とは本気で考えていず、「お任せしてるのだからよろしく」という心理状態から抜け出ていないという下地とよくマッチしているのです。

ところが今こそ日本を変えなければ、それこそ永遠に貧困国になっていきそうな気配は、私の予感の中に十分あります。
国民の多くは馬鹿ではなく、この状況を肌で感じているのは驚きでもあり、頼もしくもあるのですが、ただ座して待っていてタイミングを逃すのでは、馬鹿と変わりなくなってしまいます。

何をすればいいのでしょうか。

取り合えず出来ることは、建築・デザインの立場を社会に訴える発表や行動はしてゆくということです。
何やら、日本建築家協会(JIA・関東甲信越支部)のデザイン部会の部会長だかをせめて1年だけでもやって欲しいというオファーが来ています。この時期に、無報酬の行動は何と人いじめなことかと感じているのですが、私の分野のうち、都市・建築以外のデザイン系についての人脈から、そっちの方の人たちも集めてくれ、つまりデザインを建築の方からも融合させてゆきたいというおまけまで希望されているのです。
こうなると問題が、内輪のフラストレーション発散の場であるより、日本社会と政治に対するアピールに繋がるように仕向けていけるなら、最初の問題意識とも繋がってくるように思われ、そうであるなら受けざるを得ないかと思い始めている所です。

他にいくつか定まっていない企画があるのですが、このような沼地の中からでも、立ち上がらざるを得ないのか、というのが新年の実感なのです。

いずれにしても今年の仕事が、そのような方向でいくらかでも上向きに進められればと願っています。

次のブログは1月10日以降になると思いますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。