小田原市民ホールの件

【?】   8日以降、追記あり●印以下。


建築設計プロポーザル。その可能性と限界



3月24日の本ブログで、「小田原市藝術文化創造センター・プロポーザル競技」(旧名「市民ホール」)の中間報告を書いたが、付けたしたいことがあるとした。
ところで「プロポーザル競技」とは何か。一般の人が聞いても何のことか分からないだろう。これは公的建築物や公園、橋などの建設の時に、公平に設計者を選ぶために考え出された応募条件、応募方法の一つを言うものだ。
国交省がその頂点に立って、まずおのが選定基準を設けていて、都道府県市町村、地方公共団体などはこれに準拠したかたちで、応募者選定基準を定めている。国交省は指示強制はしていないと言うが、地方が独自の基準を設けることはいろいろの意味で難しいのが実情だ。内容については最初(1次選考)は「文章で考え方を説明する」としていて、ここにすでに紛糾の種がまかれている。2次、3次とグレードアップ、具体的な設計詳細に入って行き、応募者を絞って行き選定される。


小田原のこの競技は結局、新居千秋さんが取った。公開プレゼンテーションだけでの評価は聴いている側の直観でしかなく、その後の審査内容を知る由もないので、なぜ新居さんの所になったのかその経過は知らない。


実はこの5日に東京デザインセンターの花見の宴があり、そこで新居さんと逢ったので、いくらか情報は得ることが出来た。


自分でもまさか選定案になるとは思ってもいなかったようで(これまで42回コンペ、プロポーザルに参加。そのうちの38回は落選だったので、と)意外だったらしい。

話の中でウチのが一番安くできると思う、と言ったことがピンと来た。


●今回のプロポーザル競技はすでに述べたように、僕も参加して一次で落ちた。その時に感じたことだが、A4の紙一枚で、ドローイング(建物の予想姿図)などはだめ、決められた大きさのフォント(字体)の文章だけでまとめよというのは土台、無理なんじゃないかということだ。