岸恵子の「わりなき恋」

【日記】     補修:20150128


何か気になるところがある



岸恵子の「わりなき恋」が出版された。
彼女はもう80才くらいになるようだ。
関心を持ったのは、そのエネルギッシュさとともに、彼女の言う「心が日本にばかり向いている、在欧の大手日本企業の部長クラスの男たちへのいらだち」と「在仏経験から得たものを日本で活かそうとすると、活かす場所がないといういらだち」があって、そのこともこの本を書かせているようだ、ということ。
いずれもこの本を読んだ読者紹介記事にあった、彼女自身の意見の意訳だが、どこかでもう一度見つけたら、ご本人の直の声を引用できると思う。
その後、得た情報を一つだけ。
(日本人男性について)「男の人の趣味が幼いからよ。(中略) スカーッとした(日本人の大人の)女の色気がわかる男っていないのよねぇ」(「ラ・セーヌ」88年1月号)(週刊文春20130418号記事から)
この本を読む気になるかと言うと…、ちょっと先の判断だ。(後日記:読んだ。面白かった)


もう一つの関心の理由は、このブログを始めたころの2007年2月6日に、「岸恵子とパリ」という一文を書いているからだ。見て頂けたらと思う。
何かしら気取ったところがあるのをひっかけている。
特に僕には縁のない人だが、45年もパリにいたこと、挙句の果てに日本が忘れられなかったからか、シアンピに捨てられたらしい(?)ことが、長期外国滞在経験者として、何か繋がるものをもっているからのようにも思えるのだ。捨てられたとしたら、それはこちらの問題ではないけれど、彼女自身の女の矜持もすごく大きかったのだろう。