観光ガイドブックにも日本人らしさが
【日記】
昨夜聞いた、観光ガイドブックに国際色あり、は面白かった。
「地球の歩き方」の出版社々長の話を聞いた。
端的に言うと、日本の読者はデータが具体的で詳細でないと満足しない。ここで何をする(トイレの場所まで教える)、何をしてはいけないとまで教える。世界最大のガイドブックは、「その地で分からないことがれば、そこで聞け」というスタンスだそうな。さすがに英語圏での世界観、「英語で聞けば、どこでも通ずる」ということらしい。それでも現地への「溶け込み状況」は日本人の比ではなさそうだ。
そういうことからも、現地の名所旧跡などの歴史的、文化的な説明には相当の頁を割いていて、自分で考えさせる要素が多いのには感心させられる。その結果、ガイドブックが文字ばかりが目につく状態とのこと。反対に日本の場合はオール・カラーページ(行かなくてもいいと思えそうな)、地図まで多色刷り。自分で考え、感じる要素はできるだけ減らしている。
どちらがいいとも言えないが、日本人のことがよく見えてくるようで面白い話だった。「教則本の通りに生きる日本人」?
その他、取って置きの「日本人がまだ知らない世界のいいところ」。これは当面、クローズド・インフォメーションにしよう(笑)。
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