必見「黄金のアデーレ」

「黄金のアデーレ」、この映画はお勧め。必見と言えそう。
渋谷シネパレスで。
後述します。


記述は10日以上遅れの20日です。
ナチスが強奪したクリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像Ⅰ」を、戦後何十年か経って取り返した家族の実話だが、ストー^リーの密度が濃い。
だいぶ年老いたが、好きなヘレン・ミレンが力演しているし、時代考証的な追求が非常にリアル。特に何が凄いって、ヒトラーの街中行進のシーンなどが昔の映像を生かすのでなく、実際のロケーションであるということだ。
実は画像は鮮明なのに、未だに自分では本当にロケなのか疑っていて、証拠記事を探している状態。
あの動乱の時代から現代まで切れ目なくストーリーを展開して、疑う余地を残さない濃密な演出には感動させられる。それだけに時空の中に消耗していく人間って何だろうという想いを実感させてくれる。
イギリスの監督、サイモン・カーティスに脱帽。
時間がなく、パンフレットを読み込んでいないが、新しい発見があれば追記する。