何に救われたい自分なのか

【日記】


媚びを売る


恐らく100年位経って現在を振り返ると、日々を焦りまくって生きていた人々の人間像が浮かび上がってくるのではないだろうか。
人間の悲しさか、一人では生きれないから、どこかで誰かと結びついていることを願い、キョロキョロして人の視線を窺う。友達に連絡をする。手紙を出す。ネットに投稿する。特に人脈がすべてだと思う者ほど「あいつに会う」、「あの人に近づく」と忙しいに違いない。実行するのかどうかは別にして。
誰に向かって何を言ったらいいのか、この激変する社会の中で本当には判らない状態のまま駆け回り、頭を下げ、愛想を尽かし、おべっかを言う。
それって結局、利益を得ることと、自分がいい人物であることを必死に売っていることではないか。「媚びを売っている」と言い換えてもいいのかもしれない。