「糠に釘」とは、このこと

環状4号線建設計画(東京都港区白金台2、3丁目部分)


4月14日に「驚きの連続」との記事を載せているが、昨日と今日、その件に関し東京都の説明会があった。
それは都心をぐるりと回る環状4号線の、最後に残された建設計画のこと。
建設はもはや避けられない実情。都のスピードは凄い。計画道路部分の杭打ちの方法まで示し、測量業者まで紹介した。
杭が打たれたらおしまい。
この計画の凄いところは、都心に残された緑と文化環境をぶった切り、4車線道路を造るということ。内閣府国土交通省辺りの強いプッシュがあるに違いない。文字通り、運搬トラックがどんどん流れる産業道路化するに違いない。区は何も言えない。江戸初期に植えられたと思われる樹木も数本あり、歴史遺産もあるが、全てパーになる。


そこで環境保全の立場から、4車線のうち2車線を地下道にする案が当協議会の澤田さん(東京建築士会)から出されているが、少なくとも、これ位の環境対策はしてほしいと思っていたが、この企画について都側は昨日は一切触れなかった。
頭にきたので今日、「どうなっているんだ」と聞ただそうと思い、出席。そうしたら澤田さんも来ていて、質問時間に僕より先に取り上げられたので、言うことがなくなったというより、地下道案についての具体的な提案に絞って質問した。
そうしたらうまく逃げるんですね。「糠に釘」という実感があった。
日本の未来のために言っているのに、余計なことを言っていると取られかねない現実がここにある。





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