フランス風景画の歴史を辿る

精神史、文化史の形成期、転換期は、10年、30年、100年と長い・・・


この前(6月4日)の当ブログ、「この30年間、何をしてきたのか」 に、問題記載した新聞記事を発見したショックは消えていない。
その意味では新しく何か書くなんていう気にならないし、6月4日に全てを留めておきたい気持ちさえある。
でもその一方で、時は流れ、一瞬も留まっていないならば、その重荷を背負いながら流れていくのも致仕方ない、という気持ちにもなる。(6月9日土曜日に、最後の追記をした)



30年は、自分にとって精神形成のワンクールなのだ、と思いたい。


そう思えば、少しは気が楽になり、昨日の「プーシキン展」見学のことも書けそうだ。
17世紀辺りを除いて、ほとんど知っている作品や作風が多く、作品を凝視するより、時代背景や、他からの影響などに関心が向いた。
持論として述べてきたように、すべて終った創作行為であり、そこから啓発を受けるようなことはほとんどなかった。ただ近代になるほど、周辺事情を把握したうえで、「これではないか」という新しいアイデアをキャンバスに盛り込もうとした作家の意欲の大きさは見て取れた作品がいくつかあった。
何より、30年の思考停止状態(?)への反省から、これらの作品の成り立ちに至る背景や、形成期間への関心も涌いている。




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