「ラスベガスをぶっつぶせ」  Let’s make Las Vegas fall down.

気分転換に。

Let's make Las Vegas fall down.


映画の原題も、俳優の名前も知らない。


「ラスベガスをぶっつぶせ」って、何やら物騒なタイトルだ。ヤクザのようなグループが暴れ廻るのかと思ったら、そうではないと言う。
ハーバードの医学校を目指す優秀なMITの大学生が、試験も、推薦もすべてパス。入学金だけがないという状況にある中で、有志生徒を集めてブラック・ジャックで儲けるグループを結成して指南中の悪い教授に巻き込まれる。そこでラスベガスに繰り出し大儲けをするが、次第に目をつけられ、ひどい目に会う。学生証から悪教授の存在がばれ、連れてこいと言われ、この教授を誘い出してもう一度ラスベガスへ向かう。

荒唐無稽のような気もするが、実話の改作だという。
ものうい大学生活が一転、金と女でギンギンのラスベガス。これでは人間も狂っちゃうね、という落差が面白い、アップ・テンポの映画だった。主役の男女は大学生のはずだが、例によって青春の像が浮き出ている。大学も十分、貫禄の風情。アメリカってそうなんだけれど、やはりそうなんだよね、というキャンパス・イメージと男女の行動。

それにしても、ライティング映える夜のラスベガスは凄い。ギャンブル公認と官能に振り切ったナイト・ライフは金満国としてのアメリカの象徴であることに変りはない。もっとも、この半年と今後は知らないが。

内容としては、特に訴えるものがあるわけではない。ギャンブル好きの向きには楽しめるのだろう。暇のある人にはオススメ。