経験の評価が経済構造に取り入れられていない日本
What C. Eames said. 006
イームズの言葉
006―多くの人は、すでに知っていることを見直す訓練ができていない。知識を得るだけでなく、実際におこない、理解を深めるべきである。
日本には「経験知」と言う言葉が出来ている。しかし、この国での知識と実際の違いの問題は、真剣に考えるととんでもなく深い。
修業、経験を重んじる地場産業や、職人技は蓄えられてきたが、経済価値とパラレルで評価されて来た訳ではない。近代国家になるにつれ、日本人は功利、効率に走り、最近では金権主義にまで及び、体を使って蓄える経験が生む知をないがしろにしてきた。そのベースはすでに大学受験で育てられている。この構造は国家的な問題なのだ。