AR7 ホーム・ページの憂鬱

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ホーム・ページの憂鬱



このところ本当に悩んでいるのがホーム・ページ(以下HP)のことだ。
抜本的にリニューアルしたい。お客様オリエンテッドな内容にしたい。そのルールもやりかたも判っている、つもりだ。


しかしHPがどんなにリニューアルされても、それは窓口だけだ、ということも十分判っている。クライアントはそれを見ただけで、深入りしてくれる場合もあるが、見ただけで終わりになってしまう場合も多いだろうし、遊ばれてしまう場合もあるだろう。また、創ってみてもメンテナンスやリニューアルが続けられなければ、その投資は死骸となってしまう。
今の僕の場合、事務所内の更新ではスタッフ問題もあって、どうしても自分の思うようにならない。外注しメンテも頼むと、費用対効果はどういうことになるのやら。自分の思うようになってゆくのか。判断の正念場だ。

いままで見ていて納得するのは、自事務所のスタッフに能力があって所長の思いをうまく表現できる場合。あるいは、所長自らが、練り上げた努力でHPを作り変えていく場合だ。
その思いから、何度も自分でトライしようとしたがうまくいかない。よくわかるのは、HPをはじめ、この電子コミュニケーション自体を僕自身が好きではない、ということだ。どうしても学ぶ時間がもったいなくなってしまう。


残酷なことだ。これだけ手書き図面と経験によって培ったキャリアが使い物にならなくなり、また新しいツールを学ばなければならなくなってしまったのだ。そのことの割引サポートがあるわけではない。
恨めしげに言って見れば、HPがどんなによく出来ていても、そのことで実際に建てた住宅や建築が良いという保障は無い。それなのに、HPがリファインされていないと何も始まらない時代になっているのだ。


話は進めているが、何とかしなければという気持ばかりが先行する。