AR9「新創業デザイン・シリーズ」第1回討論会を終わって

AR9

「新創業デザイン・シリーズ」(日本建築家協会デザイン部会)

「近隣業種とのコラボレーション」から考えたこと



わーぉ、人生は短い。
最近の一週間の速さは何だ?事務手続きで日が暮れている。
やらなければならぬこと一本に絞りたいが、その周辺作業や、喰う為の所作が付きまとう。


広報でご案内した討論会が終わって早、一週間。
この討論会は、手前味噌的に言わせてもらえば「大成功」。1000円払っていただくありがたい参加者は48名。
パネラー人選も結果的に大変良く、大いに盛り上がった。
何しろ、最初からワイン提供。飲みたい人はワイングラス片手に会議に参加してもよいという趣向。
終わって30分を雑談、情報交流タイムに。ここではつまみも出る。
更に、言いたい食べたいという人は、9時から近くの中華料理屋「上海」へ。
ここでも大変盛り上がった。


何が語られたのか?
最初から「新創業デザイン・シリーズ」と銘打っていて、その中での第1回は「近隣業種とのコラボレーション」だったが、チラシ配布後から考えて、どうも「コラボ」というのはわかりにくい。

よく考えてみると「コラボ」には、既成の事業上での協力関係というのもあるが、業態間が溶解してどこに属するのかわからないような分野も増えている。建築の周辺もそうだ、都市、インテリア、エキステリア、造園、景観、インスタレーション、サイン、グラフィック、プロダクト、カラーコーディネーションなどなど。
これらの業態の存在を明らかにして、環境というくくりで明確にしてゆく、それが今回の狙いだった。
そのことを最初に断っておいたので、かなり会議の内容が統一できた。

古市徹雄さん、浅井治彦さんという建築とプロダクトのプロをパネラーに、どんどん仕切る。結局、古市さんの言うように「やるっきゃない」ということにまでなだれ込んだが、時間はタイトだった。
それでも環境を柱に、デザインの無限の可能性も感じられ、自然と地域特性(バナキュラー)の力の再生を得て、「CG(コンピュータ・グラフィックス)建築」は無くなる、という話まで出て、日本における職能論までに至った。
これは次回のテーマになるので、ながれの底辺が見えてきたというものだ。

何より有り難いのは、この討論会シリーズへのサポーターになってもよいという方が、最後のアンケートで、9人もいたことだ。

次回予定は、徹底しているつもりだ。「これまでの建築家(プロダクトデザイナーも?)は馬鹿だったのじゃないか」というテーマを予定、体験と反省から職能を根本的に見直す予定だ。繰り上げて9月末にしたい。人生は短い。