H@環境デザインとしての花火大会

【情報】


今夜は隅田川花火大会の宵
ああ、夏本番なんだなぁ…(なにか、のんき過ぎるような気もするが)
それにしても猛烈にむし暑い
今夜初めて、隅田川の花火を真近かで見た
その環境デザイン的見地からの感想


二つの「会場」でやっているが、川下の駒形橋下流付近のうなぎ屋での見学。
付近は入場証がなければ出入りできず、一旦店に入ってしまうと、もう誰も出ない。入場禁止区域には市街戦のようなバリケードが。付近は警備会社のパトロールが常時うろうろ。


1・なぜ、あんなに間断なく打ち上げるのか(18:15から20:30まで、打ち上げ総数10450発)。もうしばらく休んだらと言いたくなる。休みの合い間に、ああだ、こうだと雑談も楽しい。何より、爆発後の煙で後の花火は見えにくくなる。数より内容で行こう。
2・川下の花火はパターン化し過ぎている。川上の方(桜橋下流言問橋上流。後でわかったが、こちらが第1会場)はフェンスがあったりする上に、小さくしか見えないが、花火コンクールでもあったらしく、はるかにバリエーションがあるように見えた(9350発)。必要な差別化?
3・何であんなに、常にマイクでがなり立てなければならないのか。川面しか見ていないので大通り付近の事情がひとつ見えないが、しょっちゅう、移動やら何かについて注意していた。当然、猛烈な人だかりだけれど。建物周辺だけは隔離されていても、とても江戸の花火見物の風情はない。
4・開始までのヘリコプターの音がうるさい。(開始されると花火の音でかき消される)
5・うなぎ屋は川面に面しているが一階の庭はほとんどなく、防潮堤がベルリンの壁のように建っているため、水面が見えない。こう、打ち上げ場所に近いところでは、建物の中にいては軒先が邪魔してよく見えない。そこでぞろぞろと壁との間にあるコンクリート側溝まで出てきて、そこに座りこむ。なんとも風情のない話。
6・少なからぬ女の子がゆかた姿だったが、全体に見物客がさえない。帰り客のぞろぞろ歩きを見ていたら、どこかの難民かとも思えてしまった。規制区域に入るには誰でも浴衣かジンベイでなければならない、とでもしてしまいたいくらいくらい。
7・見慣れているとはいえ、川の両岸の景観の貧しさはどうしたものか。


花火大会にミソをつけるような批評で申し訳ない。