その後の思い

【論・主張】


震災復興会議に絡めて



書いてしまったことは本意としても、言うべきでない的外れのことを言ったと取られかねない。


20日に書いてしまったこと(「安藤さん、『そろそろ』いい加減にしてよ」)も、やはり一般には誰も意識していないような土俵で、同業者間の下手な対抗意識表明をしてしまったように取られているかもしれない。


「…(私も)怒られて、言い放しで逃げ出すようなことになるかも…」という、つぶやきとも自白とも取れるような言い方があったように、彼(安藤忠雄氏)自身も自分の立場の去就について、ある程度、把握している風も感じられる。
「それでも俺は頑張っているんだぞ、個人で頑張るしかないじゃないか」という意識なのかも知れない。


実際、震災復興会議の会合紹介映像があっても、やはり主役は福島、宮城、岩手3県の知事のようで、作業着姿での登場とコメントが出る。安藤氏はとうとう出ないかと思いきや、誰かのかげで黒い顔がちらりと見えただけ。
「こんなもんだよ。俺は知っているんだ。建築家なんて実に影が薄いんだ」と思ってやっている、ということかも知れない。
そんな会議の副代表選任にからめて、建築家の窮乏という個人的感想を述べる方がおかしい、ということか。
もちろん、それは判っているんだが。