新年度だ

【日記】


一日は終ろうとしているが、今日は4月の初日、新年度だ。
秋入学の話がかまびすしいが、やはり今日が年度初めだという感覚はしみついている。


今夜のNHKテレビの美術番組は酒井抱月の「雨の夏草、風の秋草」だった。
抱月は、どことなく骨が細く、色感ももう一つ弱そうな印象を持ってきたがなぜだろう。
宗達光琳、抱月と、約百年単位で思い出される創作の秘密には、歴史を超越したい心に語りかけるものがある。...ある、と勝手に思っているところが「おやじ」らしいか。
語りは千住三兄弟の作曲家(だったと思う)と元NHKアナ(二人とも名前をど忘れ)、坂東玉三郎だったが、いいことを言っているようだが、当たり前のようでもある。美術史専門家も出たからこれでいいのか。見え透いた編集構成のような気もして釈然としない。


ちょうど今、銀座のある画廊(ギャルリーためなが)で開催されている中国人の作家(チェン・ジャン・ホンCheng Jiang Hong)の作品が、彼らの秘密を現代に解き明かした仕事として意識される。
言い方によっては、先にやられてしまったという気持ちなのである。


やりたいこと、やらなければならないことが半未整理のままだ。
この一年、実りのある成果が出るように祈りたい。