編集者出でよ

【日記】


原稿の目詰まり


出版不況は先刻知っている。
廻りでも、「本など出すな」、と言ってはばからない家内のような賢者もいる。


それにしても、デザインのことがわかる編集者、出版者はいないのだろうか。
最近の思いはここに集中する。


今日、話が切れた女性編集者の言い分では、僕の書いた原稿を一般に読みやすく書き直す自信が無いとのこと。
もっとも僕自身が、いいたいことが判ってもらえているのか、という質問を出しているから、でもあるのだろうが。


「先生の言いたいことは、こういうことでしょう? ではここは、こう言っちゃだめですよ。これこれ、何々、という風に書かなければ」
「あ、そうか。そうなんだよね」
と、いうようなナマナマしい会話が進む編集者にめぐり逢えないものか。

自分の文才の無さにはあきれているが、それにしてもこれだけ言っても、こちらの言いたい核心に迫ってくれ、現代性と話題性のある内容に振り向けてくれる編集者に出会ったという印象が無い。やはりこちらのピンボケの方が問題なのだろうか。


結局、苦労の末、自費出版するしかないのでは、社会公知性、客観性とでも言うのか、その点から見ても面白くもない。