Gマーク展(グッドデザイン展)を

【日記】
                               
恒例のGマーク展(グッドデザイン展)を見に行った。


土曜日ということもあって、かなりのにぎわい。でもほとんどがデザイン、建築系の学生のようだった。
淋しい気がしたのは、この数年の間に、あれほどおい、おいと言い合ってきた仲間や知人に一人も会わなかったことだ。かって10年あまりこの審査委員をやったが、今や70人ばかりいる審査員のうち、まだ残っている人はほんの2、3人。審査員に逢わないのはともかく、おじさん、おばさんがほとんどいない。むしろ、中国語や韓国語が聞こえてくるのが耳新しい。


審査するとなると重圧だがそれも無く、OB的な視点で客観的に見れるのは楽しい。質は高く、商品分野も広い。この位のレベルなら、イタリアや韓国なら国を挙げて世界に宣伝するだろう。しかし、前述のとおり、そういう雰囲気ではない。
建築関係の選定も軌道に乗ってきたようだ。選定内容もレベルも良くなってきていると読めた。


ここにある熱気はとてもよい。問題はだから、これをこの先どうするかだ……国の構造のような視点で見れば、例えばわかりやすい知的な例でいえば、日本図書分類に「デザイン」という項目はない、というようなことだ。