日曜美術館の猪熊弦一郎

【日記】


NHKの日曜美術館猪熊弦一郎のある面を知り、これを頂こうと思った


猪熊は身近な存在だと思ってきたから、昭和生まれかと思っていたが、なんと明治35年(1902)だった。そうしてみると、亡くなった平成5年(1993)で90才だったことが分かった。
年のことを無視すれば、平成5年ならつい最近まで身近にいた画家だということが納得できた。

何で猪熊を取上げたかと言えば、作品そのものより、生き方、考え方に改めて共鳴するものが感じられたからだ。

面白いと思った石ころを拾い集める。一瞬の紹介だったが確かに美しい。
どこで拾ったか、くちゃくちゃになった外国の車のナンバープレート。
カプセル錠剤の空の透明部分の裏に、色絵具をつめて見る。
これらに寄せる美への思いは共感できる。
おまけに、10センチ立法に収まりそうな自製の小物。紙束に針金を巻きつけたり、針金自体で馬か犬かと思うような形態を創り続けたり…。


やらずに居られなかった創造への願望。しかも何をやるのかはっきりしたイメージがあるわけでもなく。その上、自分の気持を素直に出すためには、やっていて気楽で楽しくなければ、とでも言いたいような思い。
これらの表現心理が読み取れて、その考えと表現行為に共感を抱いたのだ。