35才以下か、若手の討論

【論】


「新世代が解く日本のジレンマ」


35才以下とか言っていたと思うが、年末年始にかけて10人を超える若手の討論で面白いものがあった。



若者の日本改革討議といったような内容で、これを「観戦した」。
その時の話の中身をテーマに、語られた「キーワード」で自分の思索のために出来るだけまとめてみたい。このため本論旨が一貫しているわけではない。
どこから紐解いていけるのか多岐にわたるので、覚書を下敷きにメモっていくしかない。このため、後日にわたって後から後から書き足しや補正もあるかもしれないと思われ、これを読まれる方々には大変読みにくい内容になってしまいそうだ。
ただ、番組そのものが出た所勝負的だったので、ぼくにもしっかり編集してから掲示するという気力はない。そもそも若者の論議のメモだから、必ずしも正鵠を突いた発言になっているとも限らない。
当面は聞き間違い、誤植も少なくないかもしれない。また、誰の発言かも判別できないものもある。(他のメモとの混線も多少あるかも)


主な出席者と個別発言メモ:古市憲寿(評論家)、先崎毅容(日本思想史:大転換は否定。非寛容が許容されてきた)、猪子寿之(国際政治)、堀口美奈(商社マルチリーダー:コンプライアンスばかり)、ドミニク・チェン(起業家:人間アーキテクチャーの限界)、村上裕一(批評家:ソーシャルメディアで抑える)、安田洋祐(経済学者:トマ・ピケティを説明)、三浦瑠麗(国際政治学者:3才の子持ちの立場から)、五野井郁夫政治学者)、仲暁子(ソーシャルリクルートサービス)…司会:青井実


・教育と学びは違う
・日本人は生物としての本能を捨てた
・学者と一般、男と女が分断
・昭和と平成、文化と経済が分断
・過ぎてみないと判らない大転換
・近代とは、より早く、より遠くに移動することが進歩だった。かくしてフロンティアは消滅した(水野和夫著書の解説)
・自らの意思で大転換しない日本人
・ネットが2WAYの層を生んだ。グローバルで勝たねばならない層と、今までの延長のローカルではなく、コストや数字でもなく、皆同じ価値でサービスを受ける層。
・ネットのプラス面:自分の生活範囲の外につながる。多様な選択肢を得た。マイナス面:一時的なつながり。既存の法則は変えられない。
・新しい人種の分類:グローバル・エリート、コモディティスト、コミュニティスト…
・会社共同体の解体
・いかに共通の仕組みを創っていけるかという、制度設計の話がある。企業人の関心が経済的豊かさの方にあるので関心の中心が違う(先崎)
プレカリアート
・モデルケースが枯渇
・すべてがフラット化する中での権威のあり方
・マージ(融合)が必要
・政治の形には三つある:国の形を探る/政治参加/監視
・呑み込まれないで創る社会は?
・政府が「仕事(父)」を規制し、「仕事」が「家族(母)」を規制し、「家族」が「教育」を規制する。この「教育」によって「仕事」が規制されるというのがこれまでの一方向のサイクル。これを逆流させたり相互交流させねばならない(本田由紀の著書かららしい)
・多くの若者は自由より理想を求めている。
・意識の高さ低さは資本主義では関係ない。結局、みんな呑み込まれるから。(先崎)
・これからの各種意識の分布地図は、十字のクロスを描けば上下に「男」と「女」、左右に「中央」と「地方」となる。
・ヴィジョンが出過ぎている。戦後、何をしてきたのか。(戦前を考察する方が足腰がしっかりする)
・不安を落ち着かせること
・「データの見えざる手」(沢野和男)。いままでのデータの見方により、新しいことが見えなくなる。
・見ている風景が違う
・時代に沿って、生命力が落ちている(猪子)このままでは絶滅する
・社会の成長が偽善を伴う(三浦)
・ほどほどでいいというヴィジョンには反対
・大転換は出来ないか。新しいことは始められる(古市)
(次回:2月28日深夜とか)