「定性的な価値」に直接にはカネを出さない国●

【日記的広報か、広報的日記か】    ●この日の記述は、日を追って書き加えられています。現在、9月7日。     ●●印フレーズ追記:9月8日      ●●●宛先追記:同日

 
問題を判り易く
 
 
今、何が問題か。職業分野によって関心事も変わり、知識の度合いも変わる。だから、何でも問題だとするわけにはいかない。その結果、どうしても偏向せざるを得ない。

今度、企画しているテーマは、できるだけ深層に分け入って、その偏向を少なくしたいという心情に突き動かされているが、それを言葉で掴み取るのが難しい。
ひとつは「グローバル化」の定義と 発生から、影響、被害、対応策の検証と実務対策といった問題、次にそれが、「定性的価値」と言っている感性的価値の評価・欠損に繋がっているのかの検証、そして3番目に、それがデザイン・建築に与えてきた影響と対策といったことになろうか。ところがこれを何というテーマだと括っていいのだろうか。ついでに言えば、狭いデザイン界を超えて、広い意味でのクリエイティブに関わる世界をつなげたい。
●●/9月8日になって追記しているが、この企画はさかのぼれば、建築基本法制定準備会会長の神田順教授とのコミュニケーションから生まれている。この法の制定について直接、議論するのでなく、その成立のための周辺を洗おうということで合意して模索してきた企画なのである。日程と場所はすでに決まっている。11月9日18時〜20時。六本木ミッドタウン・タワー5F、(公財)日本デザイン振興会デザインハブ。大勢のご参加をお待ちしたい。●●●勝手ながら先回り申し込み、照会先の案内:FAX:03-3444-1573 mail:office@japan-design.or.jp (NPO)日本デザイン協会宛 /


これまでにいろいろのタイトル案が出ては消えている。
最初が「デザイン・建築・都市環境、今が転換点」
次に、「イマジナリストへの光」、
これでは何だか判らないが、文学的な美しさがあるのではと思われた。そこで上のテーマをサブとして付ける。
(「イマジナリスト」については、この前の8月27日の本コラム(ブログ)を参照されたい)。
それから、「踏みにじられる創る価値」
これ以後、サブタイトルとして「デザイン・建築・環境、今が転換期」が常につくか、メインタイトルになるとしてダブル・バインドで考えてきた。
「個人軸を生かす社会構造へ」
「個人の感性能力を生かす社会構造へ」
「創造の終り?」
「立場を超えて伝えること」
「感性からの構造改革へ」
「「良質・美しい」を創るためには?」
「「良質・美しい・独創性」を生み出すためには?」
といった具合。9月5日現在、まだ最終案は決まっていない。
じれったいな。言葉で表現するとはこういう難しさか。


そうこうするうちに、チラシ担当の木村戦太郎さんから電話。
「これじゃあ、何言っているかわかんないよ」と。
「じゃあ、木村さんの思うように考えてみてよ」と振った。
しばらく待って、彼がどのように料理するか見てみよう。


●●/先ほどまで考えていた案:
「デザイン・建築、未来の危機」


そこに、来ました、来ました。木村さんの提案が。
「TURNING POINTに差しかかったデザイン・建築・環境を語ろう」
〈に差しかかった〉と〈を語ろう〉のロゴを大幅に小さくするので、文字数が多くてうるさいという感じはない。これで行けるか。あとは神田先生との調整で。/