自動車業界への批判を振り払う

昨夜、これも家内の勧めで、見つけたテレビ番組「マツコと何とか・・・」を。
珍しくトヨタの企画心臓部を訪ねるという番組だという。 「見たら」と。


驚いたことに豊田章男社長が出迎えている。 こういうことって考えられる?  いっぺんに、また自動車業界を身近に感じてしまった。


富士山の麓にある研究所で、試験用の立派なサーキットもある。 ここでぎゅう詰めに試験車に乗ったマツコ・デラックスが、240キロのスピードにアヤ、アヤとか悲鳴ともつかぬ声をあげ、研究所の社員食堂でスタッフと並んで、社長と一緒に昼食を。 マツコの隣の社員はエンジン開発部とか。遠慮しておとなしかったのをピシャリと肩を叩いて、「何やってんのよ! 自分を売り込む絶好のチャンスじゃない!」などと。 周囲は笑に包まれた。
豊田章男社長は魅力的だ。 どうも最近は、偉そうに見せるためか、霞の向こうに居るように感じられるトップ層が多い中で、日本を代表する企業の社長がテレビタレントを出迎え、自ら運転してサーキットを走り回る。 この画像はCM1本では収まらない宣伝効果がある。 過日の当協会トークでも、エコロジーの観点から車業界への意見が出たが、これを吹き飛ばしてしまう魅力を見せた。 もっともここには、マツコも最後に「もっと若者が車に乗ってくれればいいのにね」と言っていたように、日本国内でのヤング世代への危機感もあるのかも。