手の届くところに留めておけば…

コンピューター技師からの乗り換え


また追記のようになるが、前記25日の当ブログに、こう書いている。

「・・・そこで、前記のようなこの国の社会的エスタブリッシュは相手にしない、すべきでないというなら議論は終わる。それはそれで羨ましい。好きなように仕事をしてください、と言うしかない。
ということで、再び最初に戻る。・・・」


今日のテレビ(日曜美術館)で、「日本伝統工芸展」の紹介があった。明日までとのことなので時間が取れない。報道情報だけで判断するしかないが、なかなかいい仕事をしている若者が増えてきていることが想像できた。
中に、コンピューター技師からの乗り換えで漆芸作家になった女性が紹介されていたが、「いつも追われている生活に疲れてしまって・・・」という発言が印象に残った。
大きな決断、大きな転換だったが偉いと思うし、もしかしたら僕なんかより、はるかに時代の転換期を読み込んでいるのかもしれない、という気さえした。


現代の個人と社会の落差はあまりにも大きい。
海がそばに見えたからと太平洋に泳ぎだすようなことをやり始めるのは、明らかに頭が悪いとしか言いようがない。それに気づかずに泳ぎだしてしまったのが自分だとすれば、こういう転換点を自己に課した人を見ると、「それはそれで羨ましい」が本意になってくる。