「ふなびきこうこ」さんのこと

【日記】         
 補記●本日、遡り、5月29日記事(やることが山積)に、「JIA MAGAGINE」への掲載記事を転載しました。




一人でも多く「デザイン」のわかる国会議員を!



「ふなびきこうこ」さんは「船曳鴻紅」と書くのが本名。今度の参議院選に「デザインが日本の未来を創る」(同じデザインコンサルタントの谷口正和さんの発行で同名の出版も)を掲げ、みんなの党から比例区で立候補。デザインで日本を救うにはこれしかないと思ったに違いない。

立候補には300万位の供託金が必要とか聞いている。バブルの時ならいざ知らず、いまどき、僕にはこんな金は準備できない(自分の事を言い出して気恥ずかしい気持ちもあるが、これにはこれの訳があって)。船曳さんは、マリオ・ベリーニの設計で知られ、本ブログでも2度ほど「観桜の夕べ」のことを書いた東京デザインセンター(東京五反田)のオーナーで大金持ちと推定(誤解を生んだら申しわけない)。現状では彼女のような人に出て貰うしかない。


彼女の行動は、ご自身が理事長でもある日本デザインコンサルタント協会を基盤にしているようだが、デザイン関係者に広く協力を呼びかけている。
1947年生まれの66才。東大文学部社会学科卒でこれまで多くのデザイン関係事業をしてきた。ご主人は現東大名誉教授で、二男二女の母。どういういきさつで「デザイン界」に入り、ここまで理解を深められたのかはまだ聞いていないが、このような理解者、実行者がもっと、もっと、出てくる必要がある。


政策目標に、1・地域産業振興(デザインで地場技術を商品化など、地域の工芸・技の道を拓き、海外へも)、2・地域活性化公共工事に景観デザインから観光政策へ。デザイン教育で郷土価値、地域力開発へ)、3・環境保全脱原発で小規模発電によるエネルギー政策へ、4・公務員制度改革(縦割りを廃止し人事評価の見直し。勤務体制の見直しと女性管理職の倍増)を4つの柱にしている。
これは僕の考えていることと大差なく、ほとんどそのまま同調できる。


何度か、個人的に話したことがある。特に「新日本様式協議会」の設立時の運営参加については、何かあったのか、一緒に辞めないかと誘われたが、僕は居残った。また、そのころ誘われた当コンサルタント協会への入会もしていない。
こんなことから、最側近として協力するような立場に居そうもないが、そんなことより、一人でも多くデザインがわかる国会議員が生まれて欲しいという気持ちでいっぱいだ。


賛同する人が、デザイナーや建築家を越えて、たくさん生まれて欲しいと願っている。