ミラノで感ずる日本事情など
【情報】
本ブログに時々参加してくれる、ミラノ在住の深沢さんから心配のメッセージ。
いろいろの情報が入っているようですが、かなり正確に把握してくれているようです。ネトウヨ(インターネット上の右翼勢力)という言葉も知っていて…。
イタリアでの今回の尖閣問題についての情報分析の浅さは、それが出来る在日ジャーナリストがいないからでは、という気もします。例えば皆、北京に移転してしまったとかで。
個人意見ですので、そのまま掲載します。
それにしてもイタリア経済もひどい。
以下にその実情を。
ギリシャ、スペイン、イタリアと、ラテン系で親愛感を持てそうな国が皆駄目のよう。
大倉 様
大変大変ご無沙汰しております。
お元気のことと存じます。
ところで、日本は大丈夫でしょうか。
こんな事を申しますと、そちらこそイタリアは大丈夫かといわれそうですが。
何所もかしこ金不足。(EU北と南の経済格差が広がって行きます。)
今年は何かイタリア社会、経済が失速して落ちて行く感じです。
失業者(11%。8月時点)は増えています。若者の乞食を地下鉄などで見かけるようになりました。
(若者18−29歳失業率は50%)。アパ−トの貸しや売りが増えています。しかし不動産売買は銀行の貸し渋りなどにより25%マイナス。
労働争議があちこちで・・・
9月15日頃からの中国での反日デモ、騒動大きかったですね。しかし、中国でのこのデモは、こちらでは新聞コリエ−レに一度だけ報道、ミラノのデモはミラノ版に写真が一枚出ただけで何か報道を抑えているような感じでした。
放火と略奪はとんでも無い事です。賠償をあくまで要求すべきですね。
ミラノでも中国人によるデモ(19日)がレプブリカ広場であり、前日領事館から場所と時間の緊急注意メッセ−ジが来ました。
しかし尖閣問題、私個人としては、この件は、仕掛けに乗せられたと思います。都知事の石原慎太郎に民主党の野田がまんまと乗りました。もう少しやり方は無かったのかと思います。首相のやり方が余りにも直裁、失礼ですが、軽率。尖閣は日中両国のために40年前領土問題を棚上げにしてあったのですね。実効支配は日本、所有者は日本人、明らかに日本の領土ですが。
今年の4月でしたか、石原はアメリカ、ワシントンの保守系シンクタンクのヘリテ−ジ財団で東京都が尖閣購入計画を発表、
わざわざアメリカで、日本で発表する前にワシントンで。どうして?(まるでアメリカの同意を得る為)当然争いの仕掛けや火種を扇ぐのはアメリカの右でしょう。そして中国共産党内の保守派を刺激したいのですね。南シナ海が暑くなるほうがアメリカの覇権にとって良いわけですね。(武器も売れることでしょう。)
小沢一郎が首相であれば当然違った形に成ったと思いますが、検察特捜部の捏造で足を引っ張られ可哀相です。(おかしな国ですね)
日中韓の争いがエスカレ−トしないことを祈ります。又良く大使や大臣が亡くなりますね。偶然でしょうか。
新聞記事以外あちこちのBLOGを読みますが、書き込み激しくなっていますね、ネトウヨと言うのですか。ほんとかうそか解らず、相手を罵倒する言葉が激しくなっています。(写真もグロテスクな物も掲載)頭に血が上り一億総玉砕にならぬよう注意が必要です。
日本がある岐路に立っているように感じます。
深澤正篤
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