明らかに時代は変わる
(())見て良かった!
レアンドロ エルリッヒ展と会田誠展の両方である。
最初に会田展を見たのも正解。
この2人は言わば対極的だ。
刹那的と構築的とでも言おうか。
また、混濁妄執的な会田と快活明晰なレアンドロという見方も出来る。
会田はほとんど ぶっつけ本番を厭わない。
レアンドロは表現法をよく考え、その効果を読んでいる。
確実に言えることは、もうこの2人をみていると 、自分の納得する美術の未来の方向は決まった、という実感である。
会田のこの看板は読むと 「都市計画家も建築家もアーティストも 、もう何もやるな。成るがままに任せよ」とある。まさしく僕が心のどこかで 言いたいことを生に殴り書きしている。照れくさがっていながら、「もう、どうでもいいや」という雰囲気がむしろ愛らしい。別な意味で、ここで親近感を抱くのは、クリエイティヴな職業を一括している点だ。会田誠がこんな方にメンタルがあるとは不肖、知らなかった。この会田精神については後で述べたい。
こんな無茶なことを言いながら、他方、これは建築家の仕事じゃないのか、というような繊細さを見せている。
これは多分、グラスファイバーで作ると想定し設計している超軽量、超強度の構造体の模型で、H鋼と置き換える提案である。何しろ鉄骨、コンクリートを止めろ!、ひなびた日本の伝統木造を活かせ、と言っているようだから、軽量、長期耐力があるとみたグラスファイバーに目を付けたのだろう。
これは、もうすっかり有名になったと思われるレアンドロの作品。
何しろ楽しい。会場には子供から爺さんまで嬉々として「舞台」に上がっていく。そして皆、ポーズを作って自撮りだ。
判ってはいるけれど、展覧会経費の落差は巨大だ。誰がどのように出費をしたのか、その比率はどんなものなのかを知りたい。
(後述)
4315/16:15 4383/19:20