明らかに時代は変わる

FumioOKURA2018-02-21

(())見て良かった!

レアンドロ エルリッヒ展と会田誠展の両方である。
最初に会田展を見たのも正解。

この2人は言わば対極的だ。
刹那的と構築的とでも言おうか。
また、混濁妄執的な会田と快活明晰なレアンドロという見方も出来る。
会田はほとんど ぶっつけ本番を厭わない。
レアンドロは表現法をよく考え、その効果を読んでいる。


確実に言えることは、もうこの2人をみていると 、自分の納得する美術の未来の方向は決まった、という実感である。


会田のこの看板は読むと 「都市計画家も建築家もアーティストも 、もう何もやるな。成るがままに任せよ」とある。まさしく僕が心のどこかで 言いたいことを生に殴り書きしている。照れくさがっていながら、「もう、どうでもいいや」という雰囲気がむしろ愛らしい。別な意味で、ここで親近感を抱くのは、クリエイティヴな職業を一括している点だ。会田誠がこんな方にメンタルがあるとは不肖、知らなかった。この会田精神については後で述べたい。


こんな無茶なことを言いながら、他方、これは建築家の仕事じゃないのか、というような繊細さを見せている。
これは多分、グラスファイバーで作ると想定し設計している超軽量、超強度の構造体の模型で、H鋼と置き換える提案である。何しろ鉄骨、コンクリートを止めろ!、ひなびた日本の伝統木造を活かせ、と言っているようだから、軽量、長期耐力があるとみたグラスファイバーに目を付けたのだろう。


これは、もうすっかり有名になったと思われるレアンドロの作品。
何しろ楽しい。会場には子供から爺さんまで嬉々として「舞台」に上がっていく。そして皆、ポーズを作って自撮りだ。


判ってはいるけれど、展覧会経費の落差は巨大だ。誰がどのように出費をしたのか、その比率はどんなものなのかを知りたい。
(後述)  










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