*GKデザイングループの姿

*GKデザイングループの姿

―新社長を決めて―

(The outlook of GK design group―selecting new CEO)



今夜、GKデザイングループの中核、GKデザイン機構の田中一雄新社長就任祝賀会があった。
まず栄久庵憲司会長の紹介挨拶があった後、田中さんが挨拶。
うまくGKの立場を説明していて感心した。


以前から栄久庵さんの「教義」には大きなものがあると感じてきたが、田中さんはそれをうまく再説明した。それは、


三つの方針―事業、運動、研究


である。学生時代から、つらつらやってきたにしては事業を柱にしたところがすごい。この「事業」がなかったら今日のGKは無かっただろう。

この後、田中さんは二つの「三つのこと」を挙げていた。
これは独自案なのかは知らないが、次のようなもので、これももっともだと思った。


環境で何をするのか。それは3つのR。

3R―リユース、リサイクル・・・もう一つは思い出せない


われわれはデザインで何を生み出すのか? それは「価値」だ。

価値―モノの価値(?)、心の価値、経済的価値


要領を得た話。これでいいんですね。


教訓は「事業」として成立させなければ、つまりカネを動かせなければ、仮設は絵に描いた餅となるということ。
このような大掛りな社長就任祝賀会をやるのは、並大抵のデザイン事務所のよくするところではない。


その意味では、GK以外のデザイナー会社が殆ど「事業化」に成功しなかったことの意味は大きい。つまり、GKがやってくれたおかげで、デザインの夢と事業的可能性を示し得たからだ。
その一方で、他のデザイナー組織の可能性を独り占めにしつつある。そこから、大きな都市計画事業、国家的事業などの参加に寡占独占体制が出来上がりつつある・・・と見るのはうがち過ぎか。