感性価値創造2008コンテンツの発表 Initiation ceremony for a c

本当に判っている人たちだけが集っているとしたら、淋しい限り


Initiation ceremony for a creative value of KANSEI (sensitivity in japanese meaning)


案内パンフには次のようにあります。
「ものづくり」から「もの語り」へ。作り手のこだわりやスピリットと使い手の五感やセンスが生み出す、ものづくりの第4の価値軸「感性価値」・・・


凄いと思いました。


あいさつに立たれた経済産業省文化情報関連産業課課長の前田泰宏氏のことです。
昨日28日の午後、東京青山のスパイラルホールで、上記テーマの活動の、キックオフ・発表会・交流会が行なわれた時の話です。


前田氏の話で、経済産業省は日夜、日本のことを考えているとのこと、モノつくりに秘められたものがたりに産業政策の問題があることを理解している、ことがわかりました。
ここまで判っていれば何も言うことはない。安心して経産省に任せたいと思ったほどです。



それでも個人的には、映像紹介でもあちこちで語られていた、「感性と共創がものつくりの物語を生む」という言い方の意味の本質がいま一つ掴めないでいます。
特に「共創」という多分、造語と思われる言葉の持つ意味の前に、独創、個人という概念があるべきなのに出てこないのが、どうも気がかりです。作り手と使い手がいて共創するのはわかるのですが。


また、「伝統、共創、環境、素材、技術」という5つのカテゴリーで区分けしています。「伝統と共創」が多分、地域産業や伝統工芸を、「素材と技術」が、お手の物の日本の企業のモノつくりを表わしているのでしょうが、「環境」がもうひとつよく見えません。実体のある環境産業というのがあるのか無いのか、エコの分野が不透明だと思いました。
この分野は、国土交通省などとも深く絡むこともあり、まだまだ茫漠としているように思いました。


この発表会のベースは「感性価値創造イニシアティブ」という活動で、平成19年5月22日に策定されたものです。窓口は製造産業局デザイン・人間生活システム政策室で、昨日は室長補佐の諸永裕一氏が加わっていられました。


私はJIDAから出席していたのですが、「新日本様式」の事務局の方々も来ていられました。、「新日本様式」が行く手定かなくなった今、近似のことをやっているこの「感性価値創造2008」との関係がとても気になりました。
「新日本様式」の方の出席要請では、もう席がいっぱいということで断られたので、何人かのメンバーが出席出来なかったのではないでしょうか。
しかし実際に出て見ると、特に「関係者席」は50席位はあったと思われますが、半分程度しか埋まっていませんでした。
多分、報道関係や産業界の重鎮への案内だったのではと思われるのですが、人気の無さが分かってしまったような気がしました。
正確には、人気というより、何のことか判らない人たちや、たいして重要ではないと思って欠席した人たちが少なくなかったような気がします。
芸能人やスポーツ選手の会見などに見る大騒ぎを思い出すにつけ、この国のミーハー性を思わずには居られませんでした。


この後の交流会で、前田課長にご挨拶しようと思っているうちに、姿を見失いました。実はこのことで甘利大臣にお手紙を出していたので、そのことをお話しようと思っていたのです。