チャールズ・イームズの写真と一言
From "100 quotes by Charles Eames"
六本木AXSISビルで今日から始まった、イームズの写真展。端正に吊るされた100枚の写真の裏側にかれの人生訓ともいうべき一言づつが…。
写真は、自分のデザインソースとなりそうなものをランダムに撮影したという印象でまあまあだが、この100項目ある「一言」(貰った本には「名言」とある)が面白い。
つれづれに、この一言づつに、現代日本からのコメントを試みよう。
001―凧を飛ばすという課題のすばらしい点は、飛んだら成功、飛ばなかったら失敗と、明らかに結果が判断できるところにある。もっと多くの問題がこのように端的に定義できたらいいのにと思う。
デザインの問題は広範で複雑だ。特に日本はアジアの中で最初にヨーロッパ文化を自文化に消化させただけに、又、最初にヨーロッパ文化が何だったのかという検証も求められている。そこにIT革命が来てしまった。それが現在だ。多くの事が端的に定義されて欲しい一方、拙速は科学化と合理性ばかりを容認する恐れもある。
002―結局は、人でもアイデアでも物でも、あらゆるものにはつながりがある。どのように結びついているかによって、その価値が決まる。
あらゆるもののつながりには、物理的、五感的、生理的、心理的、さらには経済的など多様な面がある。それぞれの結ばれ方によって、「それぞれの」価値が決まる。
(以下つれづれに)