【日記】
国が抱える問題にまで、共有認識を持てる仲間は多くない
最近、知人の佐野邦雄さんから貰ったメール。ご本人の許可を得て転載します。
「相変わらず青いですね。それでも良ければ・・・」と謙遜されているが、思いの深さや、共感の大きさからお願いした。
佐野さんの「青さ」には、これまでも勇気付けられて来た。
大倉冨美雄 様
お早うございます。
昨日、日本デザイン機構事務局より、大倉さんからお申し込みとメッセージを頂いたとの連絡が入りました。
トークサロンも会を重ねていくと、それで一体どうしようというの?という無言の声が聴こえてくるように思われます。(幻聴かも) 大倉さんとかなり似ていると思いますが、「個人の自立ー多元化−創造の価値ーフレームとしての国家」は、3.11以降、不安をベースにむしろ逆行(利用)しているように感じられます。
そこで、トークサロンではまず個人の発言を尊重、確認しようと。 今、国がいう「創造」は成果がはっきり分かる科学技術分野にのみ期待が集中し、自由な精神を基にした本来の創造は、社会的に無価値のものとして押しやられつつあります。要するに社会的な経済価値に換算できないもの(予算化できないもの)は、それだけで個人の趣味扱いされ、何でも二元論、対立軸に分けられるのです。
それでも、私は楽天家ですので、(そうでなければデザイナーは成り立たない)今日何か自分で出来ることを一つひとつやっていれば、その先に今までになかった、一つ上の次元の糸口が見えるはずと信じているのです。−−やはり筋金入りの楽天家ですね。
社会的には「ノー天気」とされるのでしょうが。
有難うございました。
佐野邦雄
*