テレビに触発されて

【日記】



【8月12日に思い出し追記】 :理研笹井芳樹氏が数日前に自殺した。この問題の深さは簡単には語れない。ただ、以下に偶然、「科学っていいな」と書いたことが、とても気になって、ここに補足しておく。当面、「とても気にしている」とだけ、記すことにして。


翌日記:今日(4日)からの記事と言うことにしたが、日が過ぎてみれば、もう書きたくなくなっている。書かなければならないと思い込んでいる「原稿」があることでもあり、こんなことしちゃ居られない、という気持に追い詰められて。
そこで、簡単に付言しておくことに。各項の●以降。





意を決して、テレビ三昧の夜となった・・・全部しっかり見たわけではないけれど。


書いておきたいこと
・科学の成果の受入れについて(今夜見た、「サイエンス・ゼロ」に触発されて)
●科学っていいな。曇ったことがなくて。明確でなければ誰も納得しない世界。現代社会を如何に卑下しようと、科学によって救われたことも、進展したことも山のようにあろう。
原子と原子を無理に結合させて出来る新しい原子は、その質量が元のものより軽くなる。そこに生じた余りの質量を使ってエネルギーにする。核融合からエネルギーを取り出す30年にもなる戦いがテーマだった。


・中国奥地への旅(今夜、テレ朝で見たトルファンへの汽車の旅に触発されて)
●途中から見たのだが、どこまで行っても砂漠の汽車の旅。冗談も含めて、自分の先祖はトルキスタンとか、トルクメニスタンとか、こっちの方ではなかっただろうか、と勝手に考えてきた経緯から、汽車が敦煌を越えて西に行くほど、親密感に満ちてくる。旅人役の「速水もこみち」という男は知らなかったが、185センチほどもあるなかなか好みの男。食堂の厨房に入り込んで料理をしてみたりもするが、観光案内をしてくれる小学生らしい女の子とその弟とのシーンもほほえましい。今回最後の街、ウルムチあたりになると、人々の顔が中国人ではなくなって来る。近郊にある「天池」は美しかった。行ってみたい。撮影シーンは雪で、氷点下15度とか。その前のトルファンあたりは乾燥した砂漠だったのに。鉄道はもうしっかりモダンなものになっている。


・噴水というアートについて(今夜見た「美の壷」に関して)
日比谷公園にある、鶴の銅像の噴水の物語。イサム・ノグチのデザインした北海道の公園にある噴水の紹介。海の波が現れるシーンはなかなかいい。


・今夜のアート・シーンで見た最近、ヨーロッパで再発見と言われる画家の仕事について
●画面上の表現に何らかの「秘密」を盛り込むことをテーマにした作家。それだけに近代の合理性などとは縁遠い不思議な誘惑を感じさせる。30万人のフランス人を魅了したバロットンとか言う。
三菱一号館美術館で開催中なので、見てから再報告。


・「お金」について(これはテレビではないが、前の日に書いた「限界国家」に繋がって、ヤン・デンマンが週刊誌に書いていたことから)
●これは書かなければならないことに属するので、今後に。


さてどれか書けるか、全部書けるか。明日以降の時間の都合による。