「携帯彫刻」という発想

ジュエリーは「携帯彫刻」

発想の自由さに感心させられた展覧会である。
東京都庭園美術館でやっている、あるスイス人だったかのジュエリー展(後ほど調べて詳述)は、ある教訓を持っている。
それはジュエリーは「携帯彫刻」だ、という発想が持つもののことだ。
この単刀直入の言い方ですべて納得できると思うが、我々が懐いてきた、ジュエリーはファッションであり装身具であり、アートとしても工芸品的なものだという思い込みを、ある意味で根底から覆すものだ。
個人的には残念ながら、クリエイティブのある面、何と言うべきか、ある種の造形美の感覚とでもいうのか、そういうもののひらめきはちょっと欠けているような気がしたが、それを補うかのように、インタビューという形で、よく話すのだった。
(後述)