エンブレム決定余話

仲間が 「うれしいビッグ・ニュースだ!」 と。


決定されたデザインの作者は、最近亡くなられた知人の息子さんだった!
野老(ところ)朝雄さん。
車を運転中のラジオ中継で、決定とその後の表彰式の中継をやっていて、アナウンサーが「ところさん」と言ったので、「ん?!」と思い、もしやと思って仲間に連絡したら、やはり野老さんの息子さんだった。
そんなにある名前ではない。
父の野老さんとは建築家協会港地域会でのご縁で、彼の指名という形で、その後、僕が港地域会の代表になったいきさつがある。もちろん建築家で、とてもいい仕事をされ、評価の高い人だった。 何かの機会で、「息子が作った僕の名刺なんだけど…」と言って紹介されたデザインが、今度のエンブレムにも繋がるようなマス目の組み合わせだったと記憶している。当時から「マス目の秘密」とでも言えるトリッキーなグラフィックを示していて、「こいつは才能があるな」とは思っていた。 個人的にはごちょごちょ言っている自分だが(前の日、23日の当ブログ参照)、創作者の責任など問うていない、と言うか、彼らの責任ではない。


その後、野老さんが亡くなられ、葬儀の前後にお会いしているはずだが、その場所やシーンのイメージが確定しない。
不思議なものだ。
こんな身近なところに、選定オリンピック・エンブレム作者が降りてきた。
クリスチャンだったお父さんも、天国で大喜びをしていることだろう。 孝行息子だ。
機会ができたらお祝いの言葉を差し上げたい。