雑談
And, are you still believing that you can create your originality?
難しい話ばかり続いた。
それで、あんた、日本を変えられるとでも思っているの？
いやぁ、そんな気は毛頭無いんですがね。書かずにいられないんですよ。つらいですね。
そんな面倒なことばかり考えていないでさ、もっと生活を楽しんだら？もう人生の残りも少ないのだから。
そうですねぇ。
そういえば、フェリーニの映画、「８・１/２」で、劇中監督であるマストロヤンニに評論家が実におもしろいことを言っていましたね。
たしか、『くだらないものをいくら創ったって意味が無い。キミは自作が永遠に残るとでも思っているのかね。こんなに有象無象の作家が死ぬほど作品を創っている。そのほとんどはくだらないものだ…』というようなことでしたがね。
ははは、そこまで自覚しているなら大丈夫。生活のために仕事をするのは分かるとして、自分の作品を創るという意識は捨てましょうよ。
そうですねぇ。それが出来れば苦労はしないですね。
関係ないけど、今日、誰かと散歩している犬を見ていたら、ふと、昔、例えば江戸時代でも、人はこうやって犬と散歩なんかしていたんだ、なんて思いましたね。その時、人も犬も「現在を生きていた」んですね。
もっとも、繋ぐリードは荒縄だったかもしれないし、何もつけてなかったかもしれませんが。
何百年か後に、人が又まったく同じことをして「現在を生きている」。
人間の命って、何なのでしょうね。もっとも、犬を引き合いに出したので、「現在感」が強くなるんでしょうがね。
いやぁ、これから帰って一仕事しなければなりません。いま、国際コンペに参加しているんでよ。ブチナスコという街の都市計画コンペで、ミラノの近くにあるんですよ。
なんだ、元の木阿弥ですって？ そうですね。直りませんね。
じゃあ、これで。
