D@不満のように取られても言わざるを得ない職能

【 情報・論 】  ●後日追記:5月29日  ●●30日


●以下の原稿は機関誌のゲラになった。
しかし、この激越調は真面目に協会活動をしている人たちの心理を逆なでするものだろう。注意してくれた仲間もいる。
結果的に、このくだりは掲載を断念し、開催したセミナーの説明となった。


思った通り、言った通り、行動しなかったのか。
そうではなく、この場合、言ってしかるべき場所でなければ、しかも対案を示すのでなければ、紛糾を招くだけで、建設的な意見にならない、とは読み取れたからだ。


●●…でも多分、この件については、近々開催される地域会例会で話題になるだろう。
上記の「言ってしかるべき場所でなければ」が、そういう場所ってどこなのか、あるいは、どんな場所だって言うべきではないのか、というような質問で返ってくる可能性があるからだ。
これらの質問に対して特に反論の気持ちはない。それももっともだと思う。
要するに現在、僕が感じていることは、みんな井戸の中の蛙でそれなりに必死にもがいている時に、井戸の外が実感出来なければ、全体の合意にもならず、力にもならない、ということだ。そこで、それを示せる方策―それを対案と言ったわけだが、それが見えないようでは、井戸内組の反発か無視を買うだけだろうと思うわけだ。


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    職能改革の旗頭へ 


言っても仕方ないのか、この現状


すでに何度も同じようなことを触れてきたと思うが、建築設計業がどんなに難しいものかを考えて相当の年月になる。
建築家協会支部からの年次報告を出せとの要求で書き始めたら、結局不満の中身となってしまった。
以下にその一部を転載。


あらゆる社会システム、構造の見直しが実感され出している。この国は個人を育てる土壌のない政治の低能により、行政が結果としての自己都合改革を進めた結果、膨大で煩雑な手続き国家になり果てた。税務申告の他に、業務に関する年次報告、建築士定期講習、管理建築士定期講習、事務所登録がばたばたとやって来て小事務所では対応に苦慮する。好きでないことを黙って、申請書類を書き、講習料を払い、受験生のように採点に一喜一憂し、窓口へ行き、期限切れにおびえる。
われわれは何のためにこの職業を選んだのか。手続き重視の行政方針に合意するだけならJIAはもう解散してよく、生き残るならパラダイム変換に立った思いきった戦略を出さざるを得ない。こんな視点を組み込んで議論が行われているのが当地域会である。