ファビオ・ランベッリが語るイタリア人

イタリアのことは十分知っているつもり。

でも昨夜、ファビオ・ランベッリ(現在、札幌大教授とのこと)のことを調べていて、松岡正剛さんの「千夜千話」でも取り上げていることを知り、ネットで読んでみた。
二人は会ってもいるようで、なかなか面白い。
ファビオのことはちくま新書(「イタリア的考え方」)で読んでいて、よく判っているなと思っていたことから、今度の自著にちょっと書いたので、確認が必要になったというわけ。

思い出しても、イタリア人と言っても百人百様だったこと、とても「雲が晴れないような」メンタルの持ち主が多かったことも、この松岡さんの話でリアリティが出てきた。多分、後から出た著書「イタリア的」(講談社)からの紹介だとは思うが。

例えば今でもダンテは彼らにとって生きる知識だとか。
もっと的確なのが「カトリシズムの浸透がイタリア独特の『家族社会主義(!大倉)』と『悲観主義』を醸成している」とファビオが言っているとか。
この辺りは時間があれば、もっと私見を述べたい気持ちになる。何だろう、何だったんだろう、あれは。
アイデンティティなんて生まれない」と言われれば、普通には逆イタリア観のようになってくるが、実際、何も生まれない、何も動かないような空気があるのは事実だ。時々、歴史上のタイミングを得て、天才が出てきて国を動かす結果、何やら大きな文化力を持っているように見えるだけなのかもしれない。

(時間がなく出来れば後述したいが・・・)