韓国旅情Journey of soul to Seoul

冬のソウルは活力に溢れていた



4日間ソウルにいた。
今では、日課のように韓国、台湾、中国に行っている人たちもいるだろう。
恥ずかしいような話だが、これでたったの3度目。
それも、過去2回ともデザイン団体の長として組まれた会議ツアーに乗っただけだった。

実は今回もJIDA、つまりデザイン団体からの要請だった。
しかも突然で、決定から一週間しかない。というより依頼してあった二週間前の切符が取られていなかったために一週間はフイになったのだ。

ともかくも無事に業務を終わらせたのだから、それはもうよい。


韓国での難題はハングル語である。彼らから見れば日本語か。
通訳がいなければ、互いに本物でない英語でしかコミュニケーションできない。それは経験上多くの場合、とてもリスキーだ。
会議での発言内容は日本SAMSUNG勤務の女性が翻訳協力してくれて大助かりだった。韓国でも今回の主催者KAID(韓国工業デザイン協会)から依頼された在日留学経験のある、優秀なチェ君(Choi)が駆けつけてくれた。



でも、今夜は会議内容の話などしたくない。

行くたびに、韓国の発展が見られ、頼もしい限り。

大きな河が市中にあり、これに架る十橋以上の橋がほとんど違う構造デザイン。それぞれが違う趣向で、夜景にライトアップされていて楽しい。

また、一つ気が付いた事は、中高層住居ビルのほとんどの室内照明が蛍光灯で、しかも青白い。日本では蛍光灯の照明はオフイスでしか使われなくなってきているから、習慣の差にしても大きく違うところだ。十年後にはこの国も電球色になるのだろうか。



河南の商業区に宿があったので、主にそちらの地下街でうろついたが、こちらはほとんどがヤング。
女性も一段ときれいになってきたように見えた。
もう、見かけでは日本人と区別がつかない状態だが、チェ君によると、一瞥で日本人はわかるという。
そういえば、店を廻っていても、最初から日本語で語り掛けて来る店員が多かった。


韓国人については、声が大きいので、話していればすぐわかるが、彼によると、女性の場合、外見上いくつかの識別ポイントがあるという。
一つは髪で、韓国では茶髪などの染め毛はそれほどいない、次に化粧しない場合が多い。野球帽のような帽子を被る女性が多い。着る物は一般に派手で、きつい場合が多い、体は一般に日本女性より大きいなど。

ここからは僕の判断だが、一般的に、脚線と姿勢は韓国女性の方がきれいだ(家内もそう言う)。この前の時も梨花大学の食堂で、素敵な女性を見てしまったが、今回も、ホテルの周りでいい女性が少なからずいた。
不思議なもので女性が美しいと、その国も社会もよく見えてしまう。これはイタリア、フランスで体験済み。


韓国もここまで来ると、成熟国家の一員としての振る舞いを要求されるだろうし、自分たちも周りへの気配りが気になってくるだろう。
KAIDの理事長ジョンさん(Mr.Chung)は、韓国が北と分断されたことが、外洋にむかうしかない気風を生んだ、それがよかったと言った。


タクシーは気を使ってか、韓国人の歌う演歌を流してくれる。しばらくは日本の歌だろうと思って聞いてしまったくらいだ。


ソウルだけで韓国人口の半分くらいが集っているのだそうだ。
明日あたりに、大統領選挙がある。


夕闇迫る明洞の雑踏を歩きながら、いい国になってきたな、という気持ちになっていた。


円安で韓国旅行者の方が、日本人旅行者を上回ったと聞いた。
帰りの便は、前後左右、韓国の若い女性でいっぱいだった。