続・女性の品格談義 What is the dignity and refinement of women?

続・女性の品格談義

Repeat:What is the dignity and refinement of women?

わざわざ2日にわたって書くようなことか。そう思いつつも、塩野七生さんの記事が見つかったので書く。(この前の日記参照)


「読了後、大いに自己反省した。…」として、いろいろ自分には出来ないことをあげた後、彼女は、
「とはいえ自己反省も大笑いしながらやるという不品格者なので、不埒な感想もいだいたのだった」と切り結んで、次のように言う。


「この書物は、つまらない男にとってのみ好都合なツマラナイ女、の多量生産に最適だと思う。だけどなぜこの日本では、つまらない女ではやっていけるはずのない高級官僚を経験した人が、つまらない女の多量育成にこうも熱心になるのだろう」として、「ヒラリー、ライス、メルケル、ロワイヤルという時代なのに…」と、続き(中略)、

「いい加減に、女ならば女のことを心配するという習性から脱してはどうであろう。女が女のことばかり考えているかぎりは女の独立は絶対に達成できないと思うし、フェンミ二ストを職業にしている同性を私は信用しない。なぜなら、女の独立が達成しようものなら、何よりも先に彼女たちが失業するからで、シンポジウムあたりでこの種の女たちの発言を聴いていると、彼女たちは本当に女の独立を望んでいるのだろうかと疑ってしまうのである」(文芸春秋2007年8月号随筆「夏の夜のおしゃべり」―日本人へ・51)


もちろん塩野七生が言うことだから、そりゃー十分独立人間存在の立場でしょう。それだけに、こうして聞いて見ると、男からすると、あまり可愛げのない発言のようにも聞こえる。

男があっての女なのか、女にも女の独立があることなのか、基本的には個人の理解の問題なのだろう。その上でだが、この品格著者の痛い所を突いている。そういう意味では気持ちいい発言だったといえよう。