浴室談義

【住まいの話】


バスルームの大きさは?


裸になってくつろぐ、というのが日本人にはあります。温泉や露天風呂が人気があるのは、そのゆえでしょう。
これまでの住戸での浴室、洗面室の考えは、1日のうち、ほんの僅かの時間しか使わないので、できるだけスペースを切り詰める、というものでした。
しかし、風呂でゆったりでき、外の木立も眺められ、洗面室で体操も出来る、などが可能なら、もっと使われる時間が伸びる可能性は十分あります。それは具体的で手短な精神のリフレッシュ作用に最適なのです。
現在でも、浴室でテレビを見るは当たり前、洗い場で寝そびれたい、暑い季節は外気に触れてくつろぎたい、余裕があればそこで裸で一杯、などという希望は広がります。

機能用とは別に、今や、そうなると、浴室を敷地一坪(160×160?)では狭くて話にならない状態になります。
最低で160×200は欲しい。洗面室だけでも160×160欲しい、できればそこに洗濯機がないで欲しい、ということになります。
特にスペースを限られるマンションの浴室、洗面室設計でも、これだけとれたらなぁ、と思いまが、今、設計しているミニ・マンションで当たってゆくと、なかなか難しい。考え方として、親と子が一緒に入浴することはない成人賃貸用だから、そこまでの要求はないと判断するしかありませんが、何とか浴室、洗面室でのくつろぎ感を増してあげたい。たぶんディテールでの勝負となるでしょう。外壁に面するように努め、できれば窓を開けたいと願っています…日本人だから。


最近の新聞情報でも、システムバスの出荷台数が1坪用を上回るサイズの比率が26%になってきたということです(キッチン・バス工業会データ)。


去る10月11日のブログで、自分の、空間への思いを出しています。これはその実務関連編ということになりましょうか。