我々はどこに住むのか

【日記】


多面な問題を集約してゆく力を求めて


港地域会セミナーの開催


「われわれはどこに住むのか」をテーマに討議、最初は経験談を、次に2部として、地域開発の実態例を軸に話題を展開した。
最後に会場から印象を述べてくれた人が良かった。いいことを言っているのだから、もっと人目に触れるところへ出てやるべきだということ。


確かに、これがNHKの取材で1時間番組に編集して放映されるとなると、すでに内容は良いとされたのだから、効果的な広報になるはずだ。
そういう戦略が無くやっている我々はかなりお人好しだが、かと言って内容はまだ散文的で、具体的な全体主張になっているわけではない。そもそも多様な人材の多様な発言を楽しむ、というスタンスだから、ということもある。それでも、このままでも、もっと「表に出てゆく」方法を考えるべき時なのだろう。


懇親会がうまいワインとつまみでかなり人気とのことだが、この場で、Mさんが「(住民とのいい関係を作っていくのに)、われわれはおカネのことは考えていない」と言う流れとなり、つい、こちらも口が走った。
「いや、お金がすべてだよ」
それで周囲が大笑い。
そう言ったのも、他のグループの雑談の中で、相続税問題だけでも「三代続けば何も残らなくしてやると、財務省が言っている」と言い出した人がいて、しばし住宅問題に関わるおカネの話が出ていた後だったからだ。


そうしてみると、「しまった。トークの中で、どこに住むにせよ、おカネの問題が大きい」、という劇薬を投げておけばよかった、との思いが起こってきた。それで、建築家としてすぐに何が提案出来るわけでもないのだけれど。
(思い出すことがあれば追加)