2014-01-01から1年間の記事一覧

山梨知彦さんと

【日記】もっと木材を日本の都市と生活空間に! 大きな建物になるほど木が使われなくなって、何十年にもなる。 耐震、耐火、防音、防湿、標準化、どれをとっても扱いにくいどころか、欠点だらけと思われて、ちょうど時代的に到来したアルミサッシや各種建築…

「新日本様式」とは何だったのか

【論】 8月11日、一部追記。 8月18日、再追記。●印以降。 思い出しても涙ぐましいボランティア活動の結果とは? 正確には、何年か前に進められていた「『新日本様式』協議会」の活動とは何だったのか? という質問である。これは今思い出してみれば、…

テレビに触発されて

【日記】 【8月12日に思い出し追記】 :理研の笹井芳樹氏が数日前に自殺した。この問題の深さは簡単には語れない。ただ、以下に偶然、「科学っていいな」と書いたことが、とても気になって、ここに補足しておく。当面、「とても気にしている」とだけ、記…

これから何か書く

【日記】 前の日(7月24日)の記事については、8月3日まで引きずっている。 7月ももう終わり。何かあったか。 数日前の異常な暑さ。何だったのか。 *

「限界国家」日本

【日記】 7月30日に追記 8月3日に追記して締める。 経済至上主義の限界に近づいていると言うが・・・ いろいろの思いが交錯するが、分別できるようなものでなく、相互作用から生命力への重圧になってくるように感じられる。前の日に、藻谷浩介氏のことを書…

ノマド化する社会

【論】 どうすべきなのか、これからの建築家 職能上は外部の人でも、比較的よく、建築家という専門職に通じる話が出来る人は居るものだ。 「里山資本主義」という本を書いた藻谷浩介という人との話が、専門家機関誌(JIAマガジン305号)に出ている。 言って…

身辺転機の予感

【日記】 月に群雲(むらくも) 今夜の月は満月だろうか、時々掛かる雲を見やり、時代劇によく言われるこの言葉を思い出した。 一方で、「我が青春のマリアンヌ」や「恋人たち」で見た月明かりを思い出した。しばし、懐かしい青春の想い出に浸る。私事も含め…

空白の日

【日記】」 この日、何か書こうとしたが時間が無かったのか、いろいろありすぎて選択に困って止めたのか、あるいは書きのばしていること(デュフィのことなど)をどうしようかと思いあぐねていたのか。 多分、これらの全部が押し寄せていて、書けなかった、…

仮報告

【日記】 精神的に多忙な日々である。 6月27日に、建築家協会の総会があった。あるアイデアを思いつき、この時の思いを文章にしてみたら、どんどん深みにはまり、いまだに未了。 7月6日記、まだ考えている。これをどうしようか。多分、この1週間ほどの…

資本主義の終焉はピケティにも通じる

【日記】 我々にとって硬い話だが、一つ我慢して・・・追記:2015/02/22 この日のブログの後、秋深くなって「ピケティ・ブーム」が起こる。後で読んでも、内容的には繋がっている。このためタイトルも、読みやすくするため修正した。ただし、ピケティは自分の論…

デュフィについて

【日記】閑話休題的に デュフィについて何が言える? フランス人らしいエスプリの効いた、小洒落た作品の作者。 そんな印象が一般的か。 特に嫌なところは何も無く、日本人も時代と条件が合えば、このような作品群を生み出した画家は、もしかして何人も居た…

どうなる、東京オリンピック競技場問題

【日記】 どうなる、東京オリンピック競技場問題 本日、日本建築家協会で、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」主催の集会があった。 槙文彦氏も駆けつけて、大西洋横断船クイーン・エリザベス号を並べた映像で会場を沸かせていた。特に、競技場の周…

日本男性は、世界でも珍しいほど、「文化」に触れない

【日記】 2014/6/10 2015/2/23 それはどうしてなのか、深慮の必要あり。 昨日、5月31日の朝日新聞「デジタルの落とし穴」(耕論)読みましたか。 美輪明宏が面白いことを言っていた。 「日本男性は、世界でも珍しいほど、音楽や美術、演劇など「文化」に…

映画「イル・マーレ」が教える事

【日記】 (タイトル変更:2017/11/08 個人記録編集中にこの頃の心象を確認するために検索していて) 時間差への想像力がない自分を確認 モノや空間を扱う奴には、時間差で遊ぶなんてことが全然出来ない?! いや、僕だけのことか。 個人的には、驚くようなこ…

ウイリアム・モリスと現代

【情報】 先回りのご案内: 以下のトーク番組が、来る9月19日(金)18:30〜20:30(会場での懇親会を含めると21:00まで)開催されることになりましたのでご案内します。会場は日本建築家協会(JIA)建築家クラブ(神宮前2丁目3−18)です。「ウイリアム…

tutt’ e’ passato!

【日記』 Tutt'e' passato! ―あヽ、みんな過ぎ去ってしまった― イタリア民謡「サンタルチア」に出てくる歌詞の一部である。 いや、大変失礼。「カタリ、カタリ」だった。 「すべては過ぎ去ってしまった!」という慨嘆が歌われている。(1:最後に補足)これ…

佐野邦雄さんのこと

後日:2017/11/08 タイトル変更。実はこの後、確か2015年(要確)に佐野さんは突然、逝去された。驚きだが、後からすると貴重な記録になっていると思うので、佐野さんの名をタイトルに変更した。 【論】 行動すればいいのか? 最近の建築界の、特に若手の動…

これでいいのか、JIA

これでいいのか、JIA昨日、建築家協会支部総会があった。 この日の一連の、忘れがたい言葉や、思い出す印象を書きとめておきたいが・・・。 (時間がなく明日以降に) 総会については、何とも言いようがない。 それは実は、総会後の会員集会の方のことであっ…

バルテュス:いらつく創造心理

【論】 追加あり●〜●5月5日、6日 バルテュス:特に好きな画家というわけではないが、その創造心理に妙に「いらつく」 この連休に遠出の物見遊山ともいかず、上野の山に展覧会を見に行く。 パリに生まれ、そこに住んだ、と紹介されるから、フランス人かと…

ミラノ便り最新版

【情報】 深澤さんから久しぶりにミラノ情報が届いてので、転載させて頂く。 大倉冨美雄 様 ご無沙汰しております。ミラノは穏やかな日が続いております。東京はいかがでしょうか。 4月8日から13日まで例年の家具サロンがあり、外人も多く大変賑やかでし…

言う必要もないような近況

【日記】オバマが去った翌日 このところ、本ブログへの記載が滞った。 理由は、他の「原稿」や雑務に追われていたから。 これらは、タイミングを見て、ここに掲載することになろう。 情報が多すぎる・・・何か言っても、ほとんどはゴミだ・・・それも理解できる。 …

日本発のイノベーションがいかに難しいか

【論】 追記あり●〜●部分。 2014/4/11 シリコンバレー版:「出島」を造る意味 4月2日のこのブログで、近いうちに公表するだろうと書いたことに関係するが、そこで言外に言おうとしたのは「日本人にとって、とても難しい」という感覚だった。討論をしていて…

TDCの花見会2014版

【日記】 TDCの花見会2014版 今夜がその日だった。 突然、にわか雨、そして突風。そのすきを突いて始められたが、黒雲の下に見える日没を過ぎた西方の明るい空とライトアップされた桜の対比がドラマチックだった。 2012/4/10にこの花見会のことを書いて…

「ネクスト:建築家のこれから」

【日記】表題は、次期JIAマガジン(日本建築家協会)編集長の年間テーマだそうである。 自分の関心と、書いた記事内容が合っている。 JIA中野地域会会長(東京都中野区)から要約原稿が送られてきて、それを整理するのに難渋したが、やっとメドがついた。 ト…

政治への関わりについて

【日記】 個人ではできない事柄を代わって行うことではないか 犬養智子さんのトークイベントに誘われ、最後に、ちらと話すことが出来た。 「私は書いて考えることは好きだが、行動することは大嫌い!」と仰られて、はーん、面白い、と思った。行動しなければ…

この硬い、宝石のような炎で―英国の唯美主義から

【日記・論】 モリスは「美の巨人」だけだったのかモリス・ペイター・ワイルドらについてもう一度 「ザ・ビューティフル・英国の唯美主義」展の感想については、この前のブログ(3月9日)で触れたが、このカタログにあった解説記事に非常に興味深いものが…

モリスとその周辺事情が教えるもの

【論】 1860年代が見えてきた ウイリアム・モリスと言えば、デザイナーで知らない者はいない。多分、建築家だってそうだろう。それほどデザイン学習上の出発点に持ち出されてきた。だから僕にしてから、「モリス? ああ、判っているよ」 と言うのがこの…

五十嵐啓喜教授の最終講義「美しいまち」

【情報】 「美」に議会がまったく反応しないこの国において、土地所有権のあり方をめぐって五十嵐教授の話 今夜の放送大学講義、途中から聞いたのだが、仙田満氏の「環境デザイン」第15講はなかなか良かった。メモを取らなかったので細かく伝えることが出…

アンディ・ウォーホルについて

【日記】 ●印に3月13日の追記があります。 アンディ・ウォーホル:一回の人生を賭けたギャンブル よく知っていると思っているが、念のため、足早に見てきた。(六本木ヒルズ・森タワー内)よくやったものだ、というのが感想。それはヴォリュームと賭けに…

シャヴァンヌから現代デザイン問題へ

【論】 2015/02/21 修正 客体性の上に成り立つ近現代デザイン概念に対して、個人の内面性や創意を再び問題視する、新しい創造概念の模索 ―> 「デザインを二元化せよ」へ続く 2014/12/12参照 前の日(2月22日)に続き、さらにシャヴァンヌを深読みしたい…