2009-01-01から1年間の記事一覧

想いがわかり、能力を認めてくれる建て主にめぐり逢いたい

【住いの話】 住宅を建てる人の心理に合わせて 本当の意味での建て主(以下臨機応変に「様」つけ)に出会う時代になってきたのかもしれない、という予感はあります。 それでもある意味では、ある種の建て主様には、今でも本当には建築することの意味がわかっ…

北京日夜話

【情報・論】 遅くて笑われそうですが、今頃、北京へ都市・建築視察に行ってきました。●は後日追記。まだ眠気が残るので、この記事もしばらく書いて続きは後で、と、なりそうですが。すでに知られたことですが、観光気分で「なるほど(凄い)」と言えそうな…

JIAのマニフェスト試案

【情報・論】 こんなことじゃないのか―JIA(日本建築家協会)のマニフェスト試案の提示■9月12日に追加と修正あり(■部分) すみません。今日も一日、気難しい話題です。 これまで、自分の考えの核になるような部分を、このブログにメモとして書くよう…

山本理顕氏の苦渋

【情報・論】 「設計事務所は請負業者だ」 和解になった建築家山本理顕氏の苦渋 専門的で硬い話ですが、しばらくのご辛抱を。 「邑楽町(どう読むのだろう?)新庁舎設計コンペティション」で当選した山本理顕設計工場が、30回以上の住民ワークショップを…

ハチ公と教育の不安

【日記】 衆議院選挙日の雑感―結果の出ていない昼間の話 「HACHI約束の犬」を観た。 犬好きなら見ずにいられない。見たのはもう先週。 しかもウチの犬、芝犬なんです! (マサル オス、13才) 犬で泣けるなんて…。よっぽど今の社会が不幸なのか。説明…

宇宙に夢を求めて

【日記】 「人間には夢が必要です」 本日の朝日新聞朝刊、別刷「フロント・ランナー」に、2ページに亘ってアニリール・セルカン氏のことが…。 彼については、去年の7月24日のこのブログに書いた。 今日の新聞を読んでも同じようなトーンに聞こえるが、何…

新創業デザインへ シリーズ2開催のご案内

【情報・論】 昨日書いたことの実際のイベント案内が、まだこのブログではしていないようでした。 案内プリントがあるのですが、ここに転載しておきます。9月25日(金)の夜です。どうぞ、ご参加を。 【―コラボの真髄から収益活動へ―新創業デザインへ シ…

ヴォーリズの仕事と現代の設計環境

【日記】 例えば、個人集団の収益確保の仕方としてのインターネットの活用法は? しばらく前に、ウィリアム・ヴォーリズの建築展が汐留のパナソニック電工のギャラリーで行われていた。ヴォーリズの仕事ぶりから 1・地場の近江八幡では(あるいは日本のどこ…

「『イタリアと日本』 何が見える?」

AR14、今後は【情報・論】とします。(他に、【住まいの話】、【日記】に区別―決定は11月19日になって) 【HPの休止】自社ホームページをパソコン教室でいじっていて、FTPパスワードがわからず変えたところ、HPが消えています。 修復に少し時間を…

AR13感ずることが多すぎて…

AR13 感ずることが多すぎて… ここしばらく、記事が書けずにいました。 暑中休暇ということでパソコンを離れたいたこともありますが、本当はやっていることが多すぎて拡散し、ブログを書いている余裕がなくなっていたからです。多すぎるということは整理能力…

AR12 パラダイム・シフトの時代におけるコラボの役割

AR12 パラダイム・シフトの時代における、コラボレーションの意味と役割 ちょっと気恥ずかしい話で、去る3月31日の自講演会の感想を含めたことだけれど、元JIA(前々日記録を参照)デザイン部会長の連(むらじ)さんの印象によると、僕の特徴は、1・プロ…

AR11 建築家の業(ごう)

AR11 建築家の業(ごう) コルビジェ(以下コル)はやっぱり偉い。最後には、こうなった。 コルは結婚するに当たり妻に、「建築に専心するために、子供はつくれないが覚悟してくれ」と言ったそうな。どこかで読んで、どこかにもう書いたかもしれない。 …

T3 鎌倉山の家所見

T3時間をかけて見せられたので、わかった気になってしまった鎌倉山の個人住宅の所見。 ナレーターがやたらと「甲村(?)先生」というので、これは凄い宣伝になるな、と思いながら、今夜のテレビ東京(12CH)を途中から見ていた。 「完成ドリームハウス…

AR10「希望者には別のルールあり」という国にしたい、

AR10「希望者には別のルールあり」という国にしたい、 キリンとサントリーが合併するという話が進んでいるようだ。 世界規模の経済競争となると、こういう問題が浮上してくるということか。 それにしても、両社の企業風土は全く違うのではないか。 こういう…

AR9「新創業デザイン・シリーズ」第1回討論会を終わって

AR9「新創業デザイン・シリーズ」(日本建築家協会デザイン部会)「近隣業種とのコラボレーション」から考えたこと わーぉ、人生は短い。 最近の一週間の速さは何だ?事務手続きで日が暮れている。 やらなければならぬこと一本に絞りたいが、その周辺作業…

AR8  それでも恋するバルセロナ

AR8 「それでも恋するバルセロナ」 映画評がいいというので見る。結果、5つ星満点として3点。 ヴィッキー(女優名不祥・演技力まあまあ)を理性によって動く女に、クリスチーナ(スカーレット・ヨハンソン)を自ら苦い恋にも敢然とぶつかってゆく女に、とい…

T2  窓と換気のこと

T2 窓と換気のこと 日本の家屋が「夏を宗とすべし」と言い伝えられて来たことにはそれだけの理由がある。 冬、寒いという苦情以上に、換気が人心の問題にあったことを意味している。 現在、この換気の問題が、住宅やオフイスの高気密化によって、結果的に機…

AR7 ホーム・ページの憂鬱

AR7 ホーム・ページの憂鬱 このところ本当に悩んでいるのがホーム・ページ(以下HP)のことだ。 抜本的にリニューアルしたい。お客様オリエンテッドな内容にしたい。そのルールもやりかたも判っている、つもりだ。 しかしHPがどんなにリニューアルされて…

AR6  本当に建築主のためになる仕事をする人たちの討論会

AR6 「スモール建築家の救済」 建築家の本懐か、今夜の話は最高だった。 最初、流れの都合上、ご自分の仕事をみせて貰ったとき、なるほどいい仕事をしていらっしゃると感心した。ということは、その仕事を紹介するなら、今度の討論会にお呼びするのはちょっ…

AR5  映画案内

AR5 「60歳のラブレター」、だったろうか。本日見た、この映画はとてもよかった。 4組の中老、初老の人間のドラマ。夫婦(魚屋)、独身女性(シナリオライター)、妻に死なれた独身男性(医者と中学生くらいの娘)、妻と離婚してキャリアウーマンのもとに…

S11

S11 石岡には友達がいて、そいつからいろいろ聞いていることがあった。 要するに設計士は芸術家気取りが多くて、信用ならない。ちゃんと合理的な見積もりを出す工務店に頼むべきだと言うのだ。 その友達、名前は岡田というが、役所に長らく勤めていて、キャ…

S10

S10 石岡が、設計がわかりそうなので、すこし凝ったデザインを提案したことが、宮間から見ると失敗だった。もっとも、石岡がそれを嫌ったわけではない。話は順調に進んでいるかに見えた。「石岡さんの希望をかなえる様にいろいろ考えました。特に傾斜地なの…

AR4  東京都現代美術館で

AR4 +/−[the infinite between 0 and 1] by Ryoji Ikeda という展覧会 凄いなぁ、という実感。どんな人だろう、後で調べてみよう、という気持ち。 久しぶりの川向こうの東京都現代美術館での、池田亮司という人の作品展。 あっと思ったのは、1960年代のグラ…

S9

S9 「建築士って、なんであんなに態度がでかいんだろう」 石岡が抱き始めた実感だ。 こっちは客だというのに、相談に乗ってやるという態度だ。 もっとも、この気持ちを石岡は直接に出しはしなかった。やはり、「さん」とは言えず、先生と言って来たが、先生…

S8    T1:BIMを考慮に入れること

S8 そもそも、美佐江と離婚したのは、かなり抽象的な問題によってだった。 美佐江は、男は外に行って稼いでくるものだと思っていたはずだ。しかも、仕事というのは規定のことであって、ぼやぼや考えているようなものではない、と信じているらしかった。 宮間…

S7

S7 青春を奪われた人は、青春だけでも返してくれと願う。 江戸時代、あるいはもっと以前に、南方に島流しにされた囚われ人や、何らかの理由で南国に渡り、そのまま帰れなくなった人々が、日本に帰りたくて嗚咽の涙を流したことは史実からも明らかなようだ。…

AR3JIDAの丸環

AR3 JIDAのマルカン マヌカン、あるいはマネキンのことではない。マルカン、つまり○環、環境の環に○を被せた俗称で、環境問題の担当委員会だということだ。偶然、オブザーバー出席となったJIDAの委員会だっが、委員長の浅井さんが、口角泡を飛ばしてまくした…

S6 AR2

S6 「日本人には昼と夜がある、とは、正確に言えるかどうかは別にして、感覚的に言って、実感できるんだ」 真吾は、あちこちでそう言ってきたし、宮間ともそういう話で打ち解けてきた。 所用で喫茶店で打ち合わせた後、二人はしばし、雑談に入っていた。 「…

AR1 S5

AR1●部分、5月26日、追記があります。 ●●部分、5月31日、追記あり。 以下は、この度、(社)日本建築家協会(JIA)のデザイン部会(関東甲信越支部)を任せられてしまったことからの企画予告です。日程、場所とテーマ内容だけは決めてしまいました…